2022/05/13
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<何故、築古既存住宅を購入するのですか?>についてお話をします。
今日のお話は
あなたは何の為に何故
築古の既存住宅を購入しようとするのですか?
と言う投げかけのお話をします。
下記写真①~④は
築30年以上の築古の既存住宅を
「住宅診断」した実例写真です。
上記写真①は
耐震診断の補強工事をして
既存住宅瑕疵保険が付保できる住宅を
「住宅診断」した時の天井裏の写真です。
写真を見ての通り
グラスウール断熱材は袋入りではなく
外壁側や押入天井にも断熱材が入っていません。
今の基準で話をすれば断熱欠損住宅で
冬は寒く、夏は暑い典型的な安普請?の住宅です。
折角
耐震補強工事を実施しているのであれば
断熱性能にもお金をかけて欲しいと思います。
が
買取再販業者の考え方は
売値を先に考えてから
何処迄をリフォーム工事すれば売れやすいか?
と言う事からリフォーム工事の範囲を決めます。
なので
この建物の場合は
耐震補強工事を実施して
見えがかりを小綺麗にリフォーム工事をして
既存住宅瑕疵保険を付保出来る
既存住宅にしていれば売れるだろうと計算したと考えます。
この既存住宅を購入する人の事は
何一つ考えていません。
これが
殆どの買取再販業者が販売する
既存住宅なのです。
勿論
お客様の事を考えてリフォーム工事を実施している
買取再販業者がおられると思いますが
今のところお見掛けしませんね!(笑)
上記写真②、③は
外壁の塗替えメンテナンス工事と
キッチンと洗面ユニットの取り替えと
クロスの貼替リフォーム工事をしていた
買取再販業者の既存住宅を「住宅診断」した時の写真です。
上記写真④は
外壁・屋根の塗替えメンテナンス工事と
キッチンなどの住宅設備を全て新設にやり替えて
クロスも張り替えていた既存住宅です。
見える範囲はとても綺麗でしたが
ユニットバスに取り替える時に
床下の構造材(大引き)を切断するのは良いのですが
その後の補強工事をしていなかった為に
ユニットバス入り口の床がフワフワしていました。
これって明らかに欠陥住宅です。
買取再販業者の既存住宅は
大なり小なり
この様な不具合事象の宝庫です!
しかし
この場合は既に契約していたので
キチンと補強工事をして貰っていれば良いのですが・・・・。
今迄
契約後に築古の既存住宅の「住宅診断」を実施していて
これはお買い得の既存住宅ですね!って事は
一軒(一度)も有りません。
今日の纏めとして
築古の既存住宅を
例え買取再販物件で
綺麗にリフォーム工事をしていたとしても
購入は止めた方が良いですよ!
それでも購入したいのであれば
必ず
契約前に「住宅診断」を依頼された方が無難ですよ!
契約後に不安になったから
「住宅診断」を依頼するのであれば
相当な覚悟をしてから依頼して下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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