2022/05/18
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<百聞は一見に如かず!>についてお話をします。
新築住宅の「住宅診断」や
高断熱・高気密住宅を設計するに当たって
各箇所の納まりをチェックしたり
依頼者に説明したりする事が必須になって来ました。
今迄は
机上の学習で回答を探していて
何とか回答できていたのですが
2025年の省エネ義務化や
2030年の省エネのZEH基準義務化に
待った無しの状況の中なので
今の内に
実際の工事中の建物を見られる機会が有れば
貪欲に見学に行きたいと考えています。
今日のお話は
屋根断熱工法と外壁通気構法のお話をします。
先日
山口県の玖珂郡で
知り合いの工務店が建てている住宅の
屋根断熱工法の妻側(ケラバ側)の外壁通気構法の
納まりをどの様にされているのかを
無理を言って見させて頂きました。 ☜ 感謝!
写真はアップ出来ませんが
なるほどぉ~っと感心しました。
感心するのは大袈裟に聞こえるでしょうが
私にとっては
実際の建物の軒裏への外壁通気の流れが
ハッキリと理解出来た事は
大変大きな収穫でした!
この現場を見させて頂く前までは
天井断熱工法的な納まりで
屋根断熱の外壁通気の流れを考えていましたので
本当に外壁通気の出口が確保出来るのか
少し懐疑的な思いでした。
見学させて頂いた屋根通気は
下記キューワンボード資料①と
納まりは少し違いますが
屋根タルキと野地板が二重になっていて
その間の断熱ボードが挟まっている様な納まりでした。
これで有れば問題は無いですね!
屋根断熱の屋根通気に関しても
妻側(ケラバ側)の外壁通気が
棟換気まで流れやすくなっているかが問題ですが
この工務店の納め方は理に適っていたので
これもまた
なるほどねぇ~!でした。
「百聞は一見に如かず」の諺通りでした!
高速道路を利用しなかったので
片道2時間半で往復5時間プラス見学時間1時間の時間でしたが
大変有意義な見学で勉強になりました。
という事で
今日のお話は、お終い!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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