2022/05/21
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<インスペクションの事前図面チェックとして!>についてお話をします。
今日のお話は
前回のブログに記載した
「売建て分譲住宅」の電話相談の件で
インスペクションを実施する前の
事前図面チェックで「?」になる箇所の
お話をしてみます。
相談依頼者に伝えて
持って来て頂いた図面には
事前にチェックする為の
必要な図面が有りませんでしたが
平面図・立面図・電気配置図を見て
分かる範囲で
売主(工務店)に対しての質疑を箇条書きにしてみました。
■質疑として
住宅診断で事前チェックする為に必要な図面などとして
①4号建築物の仕様規定で
・壁量計算 ・四分割法 ・N値計算の書類は?
この①の仕様規定チェックを確認申請には添付する必要は有りませんが
基本的に建築士が自らの責任に於いてチェックしているはずです。
但し
建築士法第21条4号に記載されている
設計図書の図面に当たるかどうかを
県庁の建築課に確認した所
返事が来週にならないと回答が出来ないと連絡が有りました! ☜ すぐ分からんのかなぁ?
もし本当に
筋交いの向きが分かる図面が無かったとしたら
エアコン設置の時に筋交いに穴が開いているかも知れませんね!
要確認ですね!
②プレカット図面
将来のリフォーム工事の為に必要な図面です。
プレカット図面までは引渡し時に渡さないかも?
③確認申請図面一式
これを引渡し時に渡さないという事は無いと思いますが・・・・。
いつか売買する時には必要です。
④断熱材やサッシ等の仕様等が分かる仕上げ表
フラット35を使用しない場合は断熱材の仕様は必要無いから
設計図書には記載していないかも・・・・。
自宅の省エネ性能を知る為に必要です。
⑤地盤調査報告書
将来のリフォーム工事や売買の時に必要です。
⑥給排水設備図面。電気設備図面
引渡し時に設備図面を渡さない場合が有ります。
将来のリフォーム工事や売買の時に必要です。
⑦アフター点検関係の書類
工務店の立ち合いで施主検査を実施していないので
貰っていない可能性が有りますので要確認ですね!
定期点検の期日や住宅設備などの保証期間を知る為に必要です。
⑧瑕疵保険付保証明書
何かの瑕疵が有った場合に必要です。
上記以外にも
細かい質疑事項は有りますが
今月中にインスペクションに入った時には
更に質疑事項などが増えるでしょうね!
上記8項目の図面等が
引渡し時に
相談者に渡されていない事は無いと思うのですが・・・・。
という事で
今日のお話は、おしまい!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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