2022/05/23
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<電話相談から相談内容の方向性を決めませんか?>についてお話をします。
電話相談の件数が
依然としてコンスタントにかかって来ます。
その中で実際に「住宅診断」まで進む案件も有ります。
この様な案件は
すんなりと片付かない場合が有ります。
なので
これは可笑しいのではないかと疑問に思ったら
早めに電話でも構いませんので相談をして下さいね!
今日のお話は
以前のブログに記載していた
電話相談から床・壁の傾斜計測を実施し
その結果どうなったか?のお話をします。
そもそもの電話相談の内容は
隣の敷地で鋼管矢板打ち工事が原因で
住宅に色々な不具合が発生したのではないかと言う
電話相談から始まったのです。
で
床・壁の傾斜計測をした結果
明らかに隣地側で工事を実施した方へ傾いていました。
この報告書を
隣地を工事した建設会社に提出した結果
こちらがお願いした方法で
外壁の傾斜を
トランシットを使用して計測したとの事。
結果として
床の傾斜と同じ方向に
外壁も傾斜している事が確認されました。
但し
計測箇所に位置が
1階基礎上部分出隅と最上階の破風下部分出隅との計測箇所が
910㎜位置がずれた箇所を計測しているので
あくまでも「参考値」と言う形での数値でした。
それ以外に
この建設会社が工事を着工する前に
各外壁面を「下げ振り」で傾斜計測していたデータと
工事を完了後に傾斜計測したデータは
全く数値が同じで建物は傾いていない事になっていました。
しかし
建物基礎と土間との取合い箇所は
工事前にはすき間無しだったものが
工事後にすき間が開いていると
報告書に記載しているにもかかわらず
建物の傾斜には異常が無かったと言う事に
疑問を持たなかったのだろうか?
今回改めて
クレームと言う形で再調査し
下げ振りで計測した結果データの数値では
最大5.5㎜も傾いていました。
果たして
この数値の動きを
建設会社がどの様に考えて返答して来るのか?
建設会社の
回答として考えられるのは
工事前と工事後の外壁を下げ振りで計測した結果
異常は見られなかった(計測数値が全く同じだった)から
今回計測した結果の数値は
工事とは無関係と言い張るのか?
もし
この様に無関係と言い張った場合は
最悪の場合は
示談・調停・裁判までの争いになるのかな?
この様にならずに
建設会社が素直に非を認めて
傾斜補修に入って欲しいですね!
という事で
今日のお話は、お終い!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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