2022/05/26
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<敷地のCB土留め擁壁に要注意!②>についてお話をします。
広島市内で
建替えを前提に既存住宅を購入される方は
その敷地の土留め擁壁の施工を
キチンと
役所等の行政の許認可を受けているかどうかを
必ず確認しましょうね!
今日のお話は
広島市管轄内で敷地の土留め擁壁に
CBを使用している場合は要注意ですよ!
と言うお話をします。
最初に
下記写真①を見て下さい。
上記写真①の
赤いライン(現状地盤)を設計GLとして
建替えをしようと確認申請を提出した場合は
確認検査機関からの指摘で
CBブロック擁壁で土留めをしていますが
その敷地の安全性を
証明出来る計算書などを添付して下さい!
という事になります。
住宅の設計者の判断で
問題有りません!では通用しません。
設計GLを
赤いラインで
建築確認申請の許可を降ろす為には
既存のCBブロック擁壁を撤去し
コンクリート擁壁などで石積み擁壁を含めた
安全性を確保できる証明書(構造計算書)を
添付する事が必要になります。
もし
証明書(構造計算書)を添付できない場合は
上記写真①の青いラインを設計GLとした
建物の計画変更でやり替えなければなりません。
下記写真②、③は
実際に建築確認申請を提出して
取り下げ届を出さざるを得なかった
型枠CBブロック擁壁で施工されていた
敷地の写真です。
上記写真②、③で
確認検査機関より指摘を受けたのは
型枠CBブロック擁壁で土留めをしていますが
その敷地の安全性を証明して下さいとの事でした。
つまり
現状の型枠CBブロック擁壁の
土圧等を考慮した構造計算書を出すか
又は
このCB擁壁を撤去して
新たに土留め工事の許認可を取る等をして
敷地の安全性を確保しなければ
確認申請の許可は降ろせないとの事でした。
上記写真④は
上記写真②、③の敷地の里道を挟んだ対面の敷地です。
見ての通り
普通の厚さ120㎜のCB積みで
最高高さ6段目が地盤面の高さで
土留め工事をしています。
何故この建物は許可が降りたのでしょうか?
不思議ですねぇ・・・・?
今日の纏めとして
購入しようとしている敷地の
土留め擁壁がCB積み土留め擁壁だった場合
その土留め工事の
許認可の有無を確認する事が大変重要ですよ!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これでお終い!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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