2022/07/12
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<厄介な不具合を抱え込まない方法は?>についてお話をします。
今日のお話は
電話相談から現地調査を実施した物件で
相談内容以外の
厄介な不具合事象が発覚した?お話をします。
先日
天井の断熱材の仕様を調査した時に発覚した
不具合の写真が下記写真①です。
電話相談の内容は
確認済証に記載しているの断熱材の厚さが
実際の断熱材の厚さと合っているかどうか?でした。
この事を調査する為に天井点検口を開けて
調査したのです。
調査結果は
確認済証に記載されていた断熱材の厚さでしたが
上記写真①は
その時の調査でカメラのガラスが一瞬で湿気で曇ったので
あれっ????と思って
今日の検査には
使用する予定が無かった含水率計を
たまたま積んでいる事を思い出して
急遽
クルマに取りに行って計測した時の写真です。
上記写真①の説明をしますと
構造材の含水率: 10.8% ⇒ 問題無し
小屋裏温度: 31.3° ⇒ 問題無し
小屋裏湿度: 94.1% ⇒ 問題有り
どうですか?
94.1%の湿度は考えられませんね!
原因を探して見たのですが
屋根断熱工法でもないのに
屋根タルキの下面に意味不明の不織布シートを張っていて
不織布シートを張っている下面に
小屋裏換気口が見当たらなかった事が
一番大きな原因と考えられますが
それだけの理由で
この様な高湿度になるのだろうか?
それ以外にも原因が有りそうですね!
電話相談の心配事は
殆ど問題は無かったのですが
もしかしたら
厄介な問題が発覚したのかな?
この様な事が有るから
契約前に「住宅診断」を実施した方が良いですね!
今日の纏めとして
新築分譲住宅を契約する前に
「住宅診断」を実施していれば
インスペクターにもよりますが
厄介な不具合を抱え込む確率は減少すると考えます。
もう
「住宅診断」の普及活動はしませんが
実際に有った事はアップして行きます!
という事で
今日のお話は、お終い!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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