Y&Y設計事務所
対象エリア:広島・岡山・山口

telお問い合わせ

〒730-0731 広島県広島市中区江波西1丁目6番35号
営業時間:8:30~18:30    定休日:不定休    MAIL:info@yandykensa.com

床下の給水・給湯配管の樹脂管について

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<床下の給水・給湯配管の樹脂管について>についてお話をします。

特に

新築分譲住宅の購入を考えている方は

洗面脱衣室の床下点検口を開けて

給水・給湯配管の接続部分を

簡単に確認出来ますのでチェックして見て下さい!

 

今日のお話は

今迄あまり取り上げて来なかった

床下の給水・給湯配管の接続部分にスポットを当てて

お話をします。

 

下記写真①、②は

給水・給湯配管の接続部分の写真です。

この配管工法は「先分岐工法」と言います。

この工法の場合は

配管材の使用料は少なくて済みますが

一度に何箇所も蛇口を開けると

水圧変動が起きてしまいます。

 

【写真①】

 

 

【写真②】

 

上記写真①、②を比べて見て

違いが分りますでしょうか?

一つは樹脂管を被覆している材質が違いますが

どちらの被覆も

緩衝材や保温材としても考えられますので

写真②の様に

樹脂管がそのまま見える施工は不可です。(施工不良)

 

下記写真③、④は

給水管の接続部分の写真です。

この配管工法は「ヘッダー工法」と言い

このヘッダー部分で配管を接続しますので

配管材の使用料は多くなります。

しかし

一度に何箇所も蛇口を開けても

水圧変動が起きにくいと言われています。

 

【写真③】

 

 

【写真④】

 

上記写真③、④を見比べて見ると

こちらの方も

写真④の場合は被覆材の施工不良になります。

上記写真②と④の樹脂管を見て違いが分りますか?

被覆されていない樹脂管の色が違いますね!

写真②の方は

色が薄いクリーム色をした樹脂管を

「ポリブデン管」と言い

写真④の方は

色が乳白色をした樹脂管を

「架橋ポリエチレン管」と言います。

それぞれ特徴は色々有りますが

6地域で使用する場合は

どちらを使用しても差支えが有りません。

 

今日の纏めとして

新築分譲住宅を見に行った時に

洗面脱衣室の床下点検口を開けて見て

給水・給湯管の接続部分を見てみて下さい。

もし

その新築分譲住宅を購入されるのでしたら

上記写真②、④の様に

被覆材が寸足らずになっていれば

必ず補修して貰って下さいね!

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊