2022/06/08
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<床下の給水・給湯配管の樹脂管について>についてお話をします。
特に
新築分譲住宅の購入を考えている方は
洗面脱衣室の床下点検口を開けて
給水・給湯配管の接続部分を
簡単に確認出来ますのでチェックして見て下さい!
今日のお話は
今迄あまり取り上げて来なかった
床下の給水・給湯配管の接続部分にスポットを当てて
お話をします。
下記写真①、②は
給水・給湯配管の接続部分の写真です。
この配管工法は「先分岐工法」と言います。
この工法の場合は
配管材の使用料は少なくて済みますが
一度に何箇所も蛇口を開けると
水圧変動が起きてしまいます。
上記写真①、②を比べて見て
違いが分りますでしょうか?
一つは樹脂管を被覆している材質が違いますが
どちらの被覆も
緩衝材や保温材としても考えられますので
写真②の様に
樹脂管がそのまま見える施工は不可です。(施工不良)
下記写真③、④は
給水管の接続部分の写真です。
この配管工法は「ヘッダー工法」と言い
このヘッダー部分で配管を接続しますので
配管材の使用料は多くなります。
しかし
一度に何箇所も蛇口を開けても
水圧変動が起きにくいと言われています。
上記写真③、④を見比べて見ると
こちらの方も
写真④の場合は被覆材の施工不良になります。
で
上記写真②と④の樹脂管を見て違いが分りますか?
被覆されていない樹脂管の色が違いますね!
写真②の方は
色が薄いクリーム色をした樹脂管を
「ポリブデン管」と言い
写真④の方は
色が乳白色をした樹脂管を
「架橋ポリエチレン管」と言います。
それぞれ特徴は色々有りますが
6地域で使用する場合は
どちらを使用しても差支えが有りません。
今日の纏めとして
新築分譲住宅を見に行った時に
洗面脱衣室の床下点検口を開けて見て
給水・給湯管の接続部分を見てみて下さい。
もし
その新築分譲住宅を購入されるのでしたら
上記写真②、④の様に
被覆材が寸足らずになっていれば
必ず補修して貰って下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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