Y&Y設計事務所
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「住宅診断」から考える家造り

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<「住宅診断」から考える家造り>についてお話をします。

今日のお話は

「住宅診断」を実施した経験を生かした

住宅設計についてのお話をします。

最初に

6月13日に国会で

新築住宅に「省エネ基準」義務化が成立しましたが

義務化は

2025年度からの見込みですが

施行日はまだ決まっていません。

取り敢えずこれで

2030年度からの

省エネ基準のZEH基準UA値0.60に向けて

2025年度から

省エネ基準のUA値0.87が義務化になりました。

 

ここで注意喚起です!

以前のブログでも書いていますが

当面は2025年の省エネ基準義務化を考えて

住宅の提案をすれば良いではないか!

って考えている設計事務所の建築士や

分譲住宅の省エネ基準も最低限の基準に合わせていれば

コストが上がらずに良いと考えている方が

まだまだ多いです。

今回のブログは

特に注文住宅を検討されている方で

この新型コロナ禍に於いての建設費上昇の中

注文住宅を建てる事だけに焦点が行ってしまい

本当に考えなければならない

その住宅に住み出してからの事が疎かになっていませんか?

という事の注意喚起

「住宅診断」を実施した結果から分かる

工務店の知識不足又はコスト削減の為に

住宅の耐久性を疎かにする業者がいますので

何処を押さえて住宅を依頼すれば良いかの

基本的な項目をおさらい的に纏めてみます。

最初に

省エネ義務化基準からお話を始めます。

と言っても

凄く簡単な事です。

それは2025年の省エネ基準義務化のレベルで

住宅を建てるのではなくて

2030年のZEH基準が義務化になる予定なので

その基準を最低限の省エネ基準として

住宅を建てて行きましょう!

忘れてはいけない事は

幾ら省エネ基準を上ランクにしたとしても

気密性能を疎かにしたらダメですよ!

気密性能をC値0.5を目標にして

悪くてもC値を1.0未満にする事を考えて下さいね!

気密性能は

建設中及び完成後の建物を

現地で気密測定を実施して数値を確認します。

現場の精度・品質がハッキリと数値として表れますので

この気密測定を忘れずに実施する事が重要になります。

では何故省エネ基準を

2030年のZEH基準以上にする必要が有るのか?

それは

折角建てた自宅の価値が

8年後ZEH基準が義務化になった場合

たった8年で省エネ基準に適合しない住宅になる事が

事前に分かっているからです。

つまり

その住宅の価値があからさまに下がってしまいます。

例えば

今2025年の省エネ基準で建てた住宅が

2030年のZEH基準義務化になってしまった後に

何かの理由でその家を手放す事になった場合は

その住宅は

現行の省エネ基準の不適合住宅になってしまい

自分が思う様な値段(ローン残高を考えて)で

販売する事が難しくなる可能性も有るので要注意です!

次に

「住宅診断」を実施した結果から分かる

住宅の耐久性能や施工品質の手抜きです。

これについては

何回もこのブログにアップしていますので

項目だけを上げてみます。

①小屋裏換気計算の有無

 これは建築基準法で定められている規定では有りませんので

 施工していなくても建築基準法に違反はしません。

 ただし

 フラット35対応の住宅であれば

 小屋裏換気の設置が必要になります。

②外壁通気構法の設置有無

 これも建築基準法で定められている規定では有りませんので

 施工していなくても建築基準法に違反はしません。

 ただし

 設置していなければ外壁壁内に結露が発生し

 その結露が原因でカビが発生したり木材の腐朽が

 進んでしまう事になりかねません。

③断熱材欠損の有無

 特に分かり易いのは

 ユニットバス下の基礎断熱施工で人通口部分の

 断熱材の蓋が施行されていない場合が大変多いです。

 断熱材に関して言えば

 これも建築基準法で定められている規定では有りませんので

 施工していなくても建築基準法に違反はしません。

 フラット35対応の住宅であれば

 仕様によっては断熱材の設置が必要になります。

 

今日の纏めとして

「住宅診断」を実施して

沢山の不具合事象を見て来ていますので

省エネ基準の必要性・重要性が分かり

その経験を生かした住宅設計が考えられるのです。

つまりそれが

<「住宅診断」から考える家造り>なのです!

という事で

今日のお話はお終い!

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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