2017/01/26
◆Y&Y住宅検査の住宅診断マニュアル(屋根裏編)として
(壁・床の傾斜測定編)に続き、依頼者様に住宅診断とは、どんな所をどの様に診て行くのかを分かり易く大まかに書いて行きたいと思います。
今回のタイトル(屋根裏編)の説明に入ります。
最初に、屋根裏に入る前に用意しておく道具をチェックします。もし忘れて屋根裏に入った場合は、大変な時間のロスを招きますので、特に注意します。
◇道具
チェック図面を挟んだバインダー・ボールペン・ヘッドライト・懐中電灯・クラックスケール・打診棒・含水率計・カメラ・軍手
◇どこの何をチェックするのか
(重要度の高いものから書いています。)
・野地板や天井などに雨漏れ跡(水シミ)の有無
(写真上側の左)
野地板及びタルキに雨漏り跡がよく分かる事例です。
その下の断熱材にもハッキリと分かる水シミ跡が有りました。
・構造材の瑕疵の有無
(写真上側の中)
母屋継ぎ手の受けの母屋を支える小屋束が抜けている事例です。
・母屋、小屋束、梁桁などの継手に、接合金物及び緩みの有無
(写真上側の右)
母屋同士の継ぎ手及び小屋束と母屋の継ぎ手にカスガイ金物が無い事例です。
・小屋束の揺れ止め(雲筋違い)の有無
・構造材のひび割れの有無
(写真下側の左)
母屋のひび割れの事例で、特に継ぎ手部分は補強したい所です。
・構造材の含水率
(写真下側の中)
小屋裏構造材の含水率の測定です。10%前後の事が多いです。
・断熱材の入れ方及び断熱材の有無
・動物・昆虫(蜂)の痕跡の有無
(写真下側の右)
スズメバチの巣が有った事例です。この時は、スズメバチが既にいなかったので良かったです。
以上の内容での調査で、瑕疵事象が確認された場合は、それぞれ写真を撮ってチェック図面に場所と症状を記入して行きます。
今回は、ここ迄とします。
次回は、最終回の(床下編)を予定しています。
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