2022/06/21
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<日本列島は地震の活動期に入った?>についてお話をします。
今日のお話は
昨日のブログ内容に重なる部分が有りますが
住宅を計画する時に一番重要な事は?
についてお話をします。
本題に入ります。
石川県能登地方で強い地震が
6月19日には震度6弱
6月20にには震度5強が発生しました。
地震のニュースを聞く度に
6年前に大きな被害をもたらした
2016年の熊本地震の事を思い出してしまいます。
この地震では
今迄に例が無かった震度7の地震が2回、震度6強が2回
震度6弱を3回などで建物に大変大きな被害をもたらしました。
熊本地震における建築時期別の損傷比率が
下記資料①です。
この資料でも分かる様に
無被害率を見れば
新耐震基準の2000年基準以降の建物無被害率は
2000年以降が61.4%(196棟)
その内の
耐震等級3の建物が87.5%(14棟)
14棟と棟数が少ないですが
無被害率は大変高いのが分かりますね!
因みに
2000年基準とは
1995年の阪神・淡路大震災を教訓として
建物の耐震性能をアップさせた基準です。
この耐震基準が有ったから
被害もそれなりに抑えられたと思います。
上記資料①の無被害率と
地震が活発化(活動期に入って?)している事を考えれば
耐震等級3(許容応力度計算の)は
住宅を考える上で一番に持って来るべき項目と考えます。
この事からも
前回のブログにも記載した様に
大切な住宅本体の「耐久性能」「温熱性能」「耐震性能」の
3項目の順番が
「耐震性能」>「温熱性能」>「耐久性能」になるのです。
今日の纏めとして
2025年・2030年の省エネ基準を考える上で
「温熱性能」は必要になりますが
「耐震性能」が有ってこその「温熱性能」と
いう事を忘れずに!
ここで一つ注意して貰いたいのは
耐震等級3の許容応力度計算で有っても
柱の直下率と構造区画は無視した
耐震等級3はNGですからね!
という事で
今日のお話は、お終いです!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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