2022/06/29
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<注文住宅の設計依頼先を考えるには!>についてお話をします。
今から注文住宅を依頼される方は
「耐震性能」「温熱性能」「気密性能」「耐久性能」
の4つの性能に拘って下さいね!
この事が分かっている工務店及び設計事務所は
案外少ないのではないでしょうか?
今日のお話は
「気密性能」と「温熱性能」と「耐久性能」に大きく関わってくる
不具合事象のお話をします。
本題に入ります。
その不具合とは
ユニットバス下の基礎断熱施工の
人通口部分(点検口)です。
この不具合事象に関しては
何度もブログに取り上げていますが
おさらい的にお話をしてみます。
下記写真①、②を見て下さい。
上記写真①は
人通口(点検口)部分に断熱材の蓋が施工されていません。
この場合は
冬期に於いて冷たい外気温が
この人通口(点検口)を通って1階天井裏に入り
場合によっては
室内の温度差の違いから「結露」が発生し
その状況が続けば
木材が「結露」し続けると「腐朽」し易くなったり
「カビ」が発生したりの不具合事象が発生します。
不具合事象とは違いますが
洗面脱衣所及びユニットバス内に於いて
ヒートショックと言う健康を害する事にもなりかねません。
一昔(30年とか40年前)で有れば
フラット35の仕様でない限り
断熱材を壁・床・天井に入れる事は少なかったのですが
今現在では
断熱材を入れる事が普通になっていますので
この部分に断熱材を入れていなければ
Y&Y住宅検査の「住宅診断」においては
床下断熱欠損として不具合事項上げます。
ただし
基準法違反ではないので
一般のインスペクターは
不具合項目に上げない場合が有ると言うより
殆どのインスペクターは不具合無しで報告します。
こんなに重要な施工箇所であっても
また健康を害する事が有ってもです。
ホントに
何の為のインスペクションなのでしょうかね?
劣化事象だけの有無を調査するのが
インスペクションではないはずと
Y&Y住宅検査では常々考えています。
追伸として
2025年には
省エネ基準が義務化になりますので
この場所に断熱材を設置していなければ
省エネ基準違反になります!
上記写真②は
良い施工例の写真です。
既製品の断熱材の蓋を設置して
配管廻りをキチンと発泡ウレタンですき間を塞いでいます。
どうですか?
このユニットバス下の基礎断熱施工不良が
「気密性能」と「温熱性能」と「耐久性能」に大きく関わってくる
不具合事象という事が分かりましたでしょうか?
この様に
「住宅診断」を実際に実施している視点から
4つの性能を考えて見ると
注文住宅を今から計画するに当たって
何処を実際に押さえて計画をすれば良いかが
良く分かって来ます。
なので
「住宅診断」を実施して
実際の建物の不具合を調査している
Y&Y設計事務所に住宅の設計依頼をするか
又は
他の工務店などがプランをした間取りを
チェックする事もしますので
お気軽に相談して見て下さい。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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