2022/07/16
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<フラット35融資対象住宅の場合は!>についてお話をします。
今日のお話は
フラット35融資対象住宅の場合
の工事仕様書についてのお話をします。
フラット35Sを利用する技術基準に加えて
下記4つの内の
いずれかの基準を満たさなければなりません。
①省エネルギー性
②耐震性
③バリアフリー性
④耐久性・可変性
一般的に
多いのは①の省エネルギー性になりますが
たまに④の耐久性・可変性の場合も見受けられます。
今回の場合は
①省エネルギー性についての
施工チェック要注意点のお話をします。
Y&Y住宅検査の「住宅診断」で主にチェックするのは
断熱材の適材適所の施工チェックをします。
下記写真①は
外気に接する床下断熱材の不具合写真です。
上記写真①は
1階車庫の天井の点検口を開けて見た時の写真です。
断熱材の設置不良に加えて
そもそも床下用の断熱材ではない
壁用の断熱材を設置しているのです。
この不具合事例で似たような不具合で
施工者が勘違いして車庫の天井裏に
敷き並べた不具合も有ります。(笑)
この場合は
外気に接する床断熱材の施工方法ではないのでNGです!
他に多い不具合として
1階にユニットバスが有る場合で
人通口部分に
基礎断熱の蓋をしていない不具合が有ります。
それが下記写真②です。
厳密に言えば
フラット35融資対象の住宅でない場合は違反では有りません。
がしかし
Y&Y住宅検査の「住宅診断」に於いては
不具合事象として指摘しています。
何故ならば
今では断熱材を設置する事が一般的になっており
健康面から見れば
この部分の床下断熱欠損が
冬期の
ヒートショックを起こす最大の原因になるからです。
まぁ
フラット35融資対象の住宅でなくても
新築分譲住宅を購入されるのであれば
ユニットバスの床下基礎断熱の
人通口部分だけでも簡単にチェック出来ますので
チェックして見て下さいね!
他に注意する事が出来るのは
小屋裏換気計算の計算式とチェックし
計算式に合った小屋裏換気口の
有無もチェックしましょうね!
以前の電話相談でのお話で
フラット35融資対象住宅で無かったので
小屋裏換気口を設置していない案件が有りました。
もし
フラット35融資対象住宅の場合は
必ずインスペクターに確認の依頼をして下さいね!
一般的なインスペクションでは
小屋裏換気計算までチェックしませんからね!
という事で
今日のお話は、少しは参考になったでしょうか?
今回は、これでお終いにします!
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊