2022/07/18
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<バルコニー笠木の「NG」施工を知っていますか?>についてお話をします。
今回のお話は
工務店の方は本気で改善して行かないと
民法改正になっていますので
「ず~っと」不適合事象を抱える事になりますよ!
それと
今から住宅を建てられる又は購入を考えている方は
自分の家のバルコニーの手摺が
不適合施工にならない様によくよく調べて下さいね!
では本題に入ります。
下記資料①を見て下さい。
上記資料①は
バルコニー笠木の「NG」施工例を
瑕疵担保保険法人の「住宅保証機構」が作成した資料です。
日本窯業系外装材協会が
「水平面の使用」「裏面の使用」を禁止している事から
瑕疵担保保険法人も「NG」にしているのです。
この事は
何を物語っているのかお分かりですか?
端的に言いますと
この「NG」施工をした住宅で
この笠木部分が原因で雨漏り被害が出た場合は
瑕疵保険を掛けている工務店が100%
工務店の責任で保証しなくてはならないのですよ!
もし
工務店が無くなっていた場合は
自己負担で直さなければなりませんよ!
どちらも
瑕疵保険を当てには出来ませんよ!
という事です。
広島の工務店で
一番多く採用していると思われる工法が
この「NG」になる施工方法です。
下記写真①が実例の施工写真です。
サイディングを
笠木の上部に裏面にして施工して
外壁通気の開口(出口)を取る方法です。
ホントに
工務店の方は無頓着と言うか?
施工を全て職人任せにしているから
この様な重大な事に気が付いていないのです!
ホント困った事ですね!
では
改善方法は有るのでしょうか?
簡単な改善方法として
下記資料②の様に
建材メーカーが販売している
既製品を使用すれば良いですね!
建材メーカーが色々と新商品を出していますので
工務店が使い易いものを標準品として採用すれば
簡単に解決できますよ!
今日の纏めとして
広島で住宅を建てている殆どの工務店は
この「NG」施工の事に気が付いていません。
なので
注文住宅を建てる方は工務店に
新築分譲住宅を契約される方は売主に
このバルコニー部分から雨漏り被害が発生した時は
瑕疵保険が本当に降りるのかを
よくよく確認して見て下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これでお終い!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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