2022/07/26
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<住む人の安全を考えて責任設計をしませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
住宅を設計するに当たっての
構造計算に関するお話をします。
このブログで
何度もアップしている
共同住宅を例にあげてお話をします。
この共同住宅の設計業務を
他の設計事務所から引き継いだ形ですが
何とか確認申請を提出した迄は良かったのですが
構造計算を依頼している所から
プランが複雑過ぎて
構造計算ソフトではバグが出てしまい
色々と試してみたが
解析が出来ないと連絡が有りました。
元々は500㎡未満なので
構造計算の必要性は無く
確認申請を降ろすだけで有れば
仕様規定と接地圧の計算だけで良いのですが
共同住宅のプランの構造が複雑だったので
費用は掛かっても
安全性を少しでも上げたかったのです。
一般的な木造2階建ての共同住宅で有れば
全然悩む事も無く仕様規定と接地圧の計算で
確認申請を降ろしているのですが・・・・。
本当に悩ましい事になりました!
って悩むよりも
構造計算屋から壁量計算も難しいとか・・・・?
え”ェ~
今度はそっちかい!って言いたいのを押さえて
何とか頼むしかないので頼みました! ☜ 一抹の不安!
てな事が有ってから
施主から言われたプランを
簡単に引き受ける設計事務所がいて
その設計事務所が
最後まで責任を持って完成させるのであれば
それはそれで良いですが・・・・
構造的な事や建築基準法を考えないで
施主の理想を膨らませるだけ膨らませて
工期が無い中
理由は何で有れ途中で
手を引くのは如何なものか? ☜ ヽ(`Д´)ノプンプン
今日の纏めとして
住宅を設計する時に
構造の事は何も考えないで
ただ単に
使い勝手の良い間取りや
施主の言いなりでプランを作成する
設計事務所や建築士がいますが
それって
「建築士」でなくても
誰でも出来る事ではないでしょうか?
何の為の「建築士」という資格なのでしょうか?
「建築士」でも
構造専門とか 意匠専門とか 設備専門とか 積算専門とか
色々な専門分野は有るでしょうが
最低でも
住む人の安全を確保できる間取りの提案をしませんか?
という事で
今日のお話は、愚痴めいたお話になりましたが
今回は、これでお終いにします!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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