2022/07/25
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<プランチェックは油断大敵!>についてお話をします。
今日のお話は
プランチェックのお話をします。
注文住宅のプランを
変更また変更で何回かプランを変えて行くうちに
構造区画が頭から飛んでしまったプランが
下記資料①になります。
まだ正式に
決まったプランではないので
多少の変更は出来ると考えています。
各直下率の数値だけを見れば
耐力壁の直下率は目標値の50%以上だし
柱の直下率も目標値の60%以上をクリアしています。
がしかし
構造区画がよく見ると3か所がアウトなのです。
分かり易いのが
平面の中央部分の赤(朱)色の丸が
柱の位置を示していますが
ここの部分の色が
青色の丸にならなければならないのです。
つまり
2階の柱の下に柱が無いのです。
この位置に柱を入れる為の提案として
単純に引き違い戸を左にずらすか
片開き戸に変更するかの提案が必要になります。
もう1か所は
南側壁ライン上に赤(朱)色の丸が3つ有ります。
この内で一番気になった柱の直下率を考えて
2階の窓を左側に寄せる事が必要です。
この2か所を変えた後の
各直下率が下記資料②になりました。
耐力壁にしても柱にしても
この2か所の構造を工夫したプランにすれば
結果的に直下率の数値が増えました。
最初から
このプランを提出していれば良かったですね!
今回の様に
何回かプランの変更が有って
尚且つ
日にちが空いてのプラン変更を実施した場合は
要注意ですね!
深く反省します!
という事で
早速プラン変更をして
施主様の了解を取るようにします!
今回は、これでお終いにします。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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