2022/07/30
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<よく見かける気になる不具合事象とは!>についてお話をします。
今日のお話は
気になる不具合事象のお話をします。
最初に
新築分譲住宅の「住宅診断」で
何故?って思う様な中途半端な状態で
工事が終わっているのが
下記写真①です。
上記写真①の
不具合事象になった原因は何か?
工務店の方は
「キソ点検口」を現地に搬入して基礎工事時に
キチンと設置していたにも拘らず・・・・
給排水配管工事業者が
この「キソ点検口」の設置意味が分かっていない為に
穴あけを最小限に開けて配管廻りのすき間を
発泡ウレタンを吹く事を実施していません。
それを何故しないのだろうか?
原因を想像してみると
職人の教育(しつけ)が出来ていないのかな?
工務店の考え方が
職人に行き渡っていない原因は
その工務店の
現場監督の意識(レベル)の問題だと考えます。
つまり
現場監理をしている自覚が無いのでしょうね!
なので
職人に指示が出来ずに
何もかも職人任せなのでしょうね!
しかし
この現場の床下の状態は
「優」「良」「可」「不可」の内の「良」でしたので
何か勿体無い感じがした現場でした。
次は
既存住宅の「不同沈下」の可能性を
下記写真②のタテ樋の不具合事象から
判断が出来るのではないでしょうか?
この不具合事象は
既存住宅の「住宅診断」の場合は
意識してチェックしている項目です。
上記写真②を見て下さい。
タテ樋の継手部分がへの字に曲がっている事が
お分かりになると思います。
建物が何かの原因で沈んだにもかかわらず
樋は建物と同じ様に
沈まなかった為に起きた事象と考えられます。
ただし
注意しなければならないのは
この樋の位置が
強い西日が当たる場所の場合は
タテ樋自体が膨張した事が原因の場合が有ります。
この場合は
タテ樋の全長が
大きく弓なりになっている場合が多いので
ある程度は見極めが出来ると思います。
この事を覚えて置くと
案外役に立つと思いますよ!
という事で
新築住宅の場合と既存住宅の場合で
「住宅診断」を実施して気になる
不具合事象のお話をしました。
多少は、お役に立ちましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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