2022/08/10
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<工務店が補修したがらない不具合事象!>についてお話をします。
今日のお話は
床下のシロアリ対策のお話をします。
特に
注意して頂きたいのは
基礎を貫通して外部に配管を出す場合
または外部から内部に配管を入れる場合です。
下記写真①、②、③を見て下さい。
写真①の
ベタ基礎内に雨水が溜まらない様に
雨水を排水させる為の水抜き穴を
基礎立上り部分に開けておきます。
開けて置くのは一歩譲って良しとしても
雨水が入らない状態になった場合(上棟後)は
キチンと塞ぐ事が必要です。
この水抜き穴を基礎内部から塞いでいる事を
今迄一度も見た事が有りません。
工務店に補修する様に
報告書に指摘事項をあげても
それを補修した事を一度も聞いた事は有りません。
工務店側の言い分は
基礎モルタル仕上げの時に
外部側をモルタルで
塞いでいるから問題は無いはずだ!
この言い分は
外部から水が入らないから問題は無いと言うのです。
「住宅診断」で指摘事項に上げる理由は
水の浸入よりもシロアリの侵入を問題にしているのです!
実際に
この水抜き穴から
シロアリが侵入した事例は見た事は有りませんが
SNS等で
多くアップされているので指摘事項に上げています。
Y&Y住宅検査としては
色々な情報から
注意すべき不具合事象の可能性が有る場合は
指摘するべきと考えていますので
この水抜き穴を塞ぐ様に指摘事項に上げています。
下記写真②、③も
同様に指摘事項として上げています。
上記写真②は
外部からの給水パイプ廻りのすき間の写真です。
上記写真③は
トイレの排水管が
基礎土間を貫通しているパイプ廻り部分のすき間の写真です。
では
何の材料で塞げば良いのか?
一番のおすすめは
ホウ酸入りの粘土かシーリングが良いと考えています。
今日の纏めとして
フラット35の仕様書には
配管廻りのすき間を
防蟻性の有る材料で充填する様に書かれていますが
必須項目にはなっていません。
勿論
建築基準法違反でも有りませんが
施工する工務店は
せめて防蟻性の有る材料ですき間を充填すべきと考えます。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊