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床下地盤面にひび割れを確認した場合は?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<床下地盤面にひび割れを確認した場合は?>についてお話をします。

今日のお話は

床下地盤のひび割れのお話をします。

 

床下地盤のひび割れは

隣地の方が低い場合に確認される事が多いと考えます。

 

因みに

下記写真3枚の建物の場合2m以上隣地側が低かったです。

 

下記写真①の

ひび割れの原因は

地震による不同沈下で低い隣地側の方へ

大きな床の傾斜が確認されています。

 

【写真①】

 

何故地震が原因と断定するのか?

床下地盤のひび割れの延長線上の基礎・外壁が

ミリ単位で測れるひび割れ補修跡が有り

 

更に延長線上のコンクリートブロックの目地が

1cm以上開いていたからです。

 

下記写真②の

ひび割れの原因は

地震も有ると考えられますが

 

【写真②】

 

直接の大きな原因は

隣地に分譲マンション工事が始まった時に

 

鋼製矢板打ちを建物から近い場所で

施工した事で不同沈下したと考えます。

 

下記写真③の

ひび割れの原因は

地震による不同沈下と考えます。

 

【写真③】

 

何故ならば

ひび割れの延長線上の基礎及び外壁に

大きなひび割れ補修がされていたからです。

 

この建物の場合は

建物と法面上の距離が

1m位しか離れていませんでした。

 

どうですか?

床下地盤にひび割れが発生している場合は

 

そのひび割れの延長線上の基礎・壁に

必ず大きなひび割れが確認されるはずです。

 

なので

既存住宅を見に行った時に

基礎と外壁それぞれの大きなひび割れが

 

もし繋がっていた場合は

建物が不同沈下している可能性は100%かな?

 

ここで注意点として

床下地盤のひび割れは

 

上記写真③の様に

洗面所の床下点検口を開けた時に

運が良ければ確認出来る場合も有りますが

 

上記写真②、③の場合は

床下に入っての調査で初めて発見する事が出来たのです。

 

ここで特にお話をして置きたい事は

床下地盤に

上記の様な大きなひび割れが有る場合は

 

今後も

地震が有る度に

ひび割れが開いていく可能性が有ると考えています。

 

何故ならば

同じ不同沈下でも

単純に転圧が足らずに沈下する場合は

建物の荷重によって地盤が圧縮され

地盤が固まれば沈下も止まると考えられますが

 

床下地盤のひび割れの場合は

隣地の低い方へ地盤がズレる形で

不同沈下をしていると考えられますから

 

地震が来る度に

低い隣地側に地盤が開いて(下がって)

不同沈下をしていると考えるからです。

 

という事から

建物状況調査的なインスペクションの場合でも

 

オプションとして

必ず床下に入っての調査を依頼して下さいね!

 

今日の纏めとして

床下地盤にひび割れが有る既存住宅は

購入を控えた方が無難と考えますよ!

 

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これでお終いにします。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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