2022/09/03
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<天井下地は軽天材をお勧めします!>についてお話をします。
今日のお話は
2階天井下地材のお話をします。
天井下地材には
野縁材(木材)を使用する場合と
軽天野縁材(軽量鉄骨)を使用する場合が有ります。
天井下地材は
インスペクターから見ればどちらでも良いのですが
天井断熱材の仕上がり具合は
下記写真①と③を比べて見れば
一目瞭然の違いが分ります。
勿論
大工の腕前も仕上がり具合に出て来ますが
軽天下地の方が
「住宅診断」をしていて思う事は
断熱材を綺麗にすき間無く設置し易い様ですね!
上記写真①を見れば
屋根タルキから吊っている間柱材の先端に
軽天野縁材を吊る寸切りボルトが見えるでしょうか?
このボルトが細いから
天井断熱材がすき間無く敷き並べる事が出来るのです。
上記写真③を見て下さい。
天井下地材を野縁材で施工した場合
この野縁材を吊り木材として使用するから
野縁材の厚さ以上に断熱材同士にすき間が出来易くなります。
断熱材メーカーの施工要領を見れば
この吊り木が来るところの断熱材を切り欠いて
天井断熱材をすき間なく敷き並べる様になっていますが
「住宅診断」を実施していて
その様に天井断熱材を切り欠いて施工している
建物は残念ながら見た事が有りません。(笑)
上記写真の様に
すき間が有る無しでは
光熱費もバカにならないのではないでしょうか?
今日の纏めとして
注文住宅を工務店に依頼する時には
天井下地材に
軽天材で施工するかどうかを確認してみて下さいね!
因みに
天井下地材に野縁材(木)を採用している場合は
断熱材メーカーの施工要領に沿って
吊木部分の天井断熱材を切り欠いて
すき間が無い様に必ず施工して欲しいと
一言伝えたら良いと思います。
難しい様であれば
天井断熱材を入れた後のチェックは
必ずされた方が良いですよ!
ただし
室内の方から見上げて見ただけでは
すき間の有無は分からないかも!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これでお終いです!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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