2022/09/04
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<2025年の省エネ基準でもC値は1.0未満>についてお話をします。
今日のお話は
高断熱・高気密住宅に関連したお話をします。
と言っても
専門的な詳しいお話では有りません。
高気密・高断熱住宅を謳っている
設計事務所などのブログ等を見ると
殆どが
屋根面に断熱材を張っている屋根断熱
(一般的には天井裏に設置する天井断熱)
柱の外面に断熱材を張っている外断熱
(一般的には壁内部の柱間に設置する内断熱)
基礎の立上りに断熱材を張っている基礎断熱
(一般的には床下直下に設置する床断熱)
が主流と思われます。
では何故
上記の断熱の施工方法をしているのでしょうか?
答えは簡単で
高気密性能が取り易いからです。
簡単に説明すると
家の外周(屋根面・外壁面・基礎面)を
スッポリと断熱材で覆う事で
以前のブログにも書いていますが
外気を
家の中(床下・小屋裏)に入れない工法にする事で
今からの住宅に
必要な4つの性能の一つの
「気密性能」の性能をアップさせ易くしているのです。
もう一つの性能で
高断熱・高気密住宅の高断熱に当たるのが
「温熱性能」になります。
ここで大切な事は
幾ら「温熱性能」を計算上(机上)で上げても
気密性能が伴っていなければ
その住宅にすき間風が入って来ます。
すき間風が入る低気密の室内を
幾ら暖めても極端に言えば暖まりません。
ゆえに
高断熱・高気密住宅を謳う為には
「気密性能」を考えて施工をしなければならないので
最初に書いた様に
高断熱・高気密住宅の場合は
家を断熱材でスッポリと覆った工法が
主流になるのです。
今日の纏めとして
高断熱・高気密住宅にすると
やはり予算がアップしますので
2025年の省エネ基準の義務化で6地域で有れば
「温熱(断熱)性能」を表す数値で
UA値が0.87以下になっています。
このUA値が0.87以下の住宅であれば
家を断熱材でスッポリと覆う工法でない
今迄の工法でも出来ます。
ただしこの場合は
「気密性能」をアップさせる為に
天井・壁に気密シートを張ったり
床などの取合いに気密テープで外気が
家の中に入らない工事が増えますが
金額的に考えた場合は
坪当たり1万円ぐらい増えるのかな?
気密工事をする事で
すき間風による室温の低下を遅らせる事が出来れば
2025年の省エネ基準(低断熱)で有っても
住み易く出来ると考えますが如何でしょうか?
その為には
「気密性能」を表す数値で
C値を最低でも1.0を切る値にする工事を依頼して下さい。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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