2022/09/18
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<無知と凝り固まった偏見が情報を遠ざけます!>についてお話をします。
今日のお話は
外壁下地面材についてお話をします。
以前のブログで
新しく瑕疵保険の検査員になったお話をしました。
その後
マンションリフォームの完成検査や
既存住宅の瑕疵検査など実施して来ました。
で今回は
新築住宅の躯体検査に行って来ました。
事前に図面チェックしていて
矩計図にタイガーEXボード t-9.5と記載していました。
それが下記資料①の製品でした。
現地で検査する迄は
大建工業のダイライトの様な
耐力面材だと思っていたのですが
まさか
石膏ボードが外壁の耐力面材として
サイディング下地の面材として使用しているとは
今日の今日まで考えた事は無かったです。
以前の電話相談で
外壁下地に石膏ボードを張っていて
雨漏りか何かで工務店が
外壁サイディングを剥がして見たら
石膏ボードがボロボロになっていた話を思い出しました。
この時に
外壁材の防火構造の構造方法を定める告示1359号で
厚さ12㎜以上の石こうボードの上に金属板を
張ったものが有る事を知ってビックリした事が有りました。
今回の場合は
耐力面材として通気胴縁取り付け後に
サイディング張りになっているのですが
電話相談の件が有りましたので
今でも
結露とか雨漏りで壁内に湿気が入った場合は・・・・。
と言う不安が脳裏をかすめます。
しかし
SNSで良く調べてみると
なんと壁倍率が
構造用合板並みの2.5~2.7では有りませんか!
それと
外壁に面材を張った場合のデメリットで
壁体内結露の問題が有りますが
このタイガーEXハイパーの場合は
湿気を通しやすいので
通気層から湿気が外部に放出され
結露の発生が抑制されると説明書に書かれていました。
という事で
雨漏りがしない様に施工をして
外壁通気構法の排気口がキチンと施工されていれば
デメリットよりもメリットの方が断然大きいと思いました!
ホント
無知と凝り固まった偏見と言うものが
どれだけ
新しい情報をシャットアウトしていたのだろうかと
深く反省でした!
瑕疵保険検査員になった目的が
色々な工務店の情報が欲しかったからですが
それ以上の収穫でしたね!
という事で
今日のお話は
無知と凝り固まった偏見は無くさないといけんね!
と言うお話でした!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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