2022/09/22
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<天井又は屋根断熱材の付加断熱工法として!>についてお話をします。
今日のお話は
低勾配屋根の断熱についてのお話をします。
新築住宅の
瑕疵保険検査を実施する前に
事前に図面チェックを実施します。
たまたま続けて3棟共(注文住宅)
屋根が低勾配だったのですが・・・・。
で
矩計図を見てみると
2棟共屋根勾配は0.5/100でした。
屋根タルキ間に充填断熱(ボード状)を入れ
その上にボード状の外断熱(付加断熱材)を敷き詰め
その上に通気タルキ設置した上に野地板を仕上げていました。
もう一棟の
屋根勾配1.0/100の方は
前回のブログにも記載した様に
桁上にボード上の断熱材を敷いた後に
グラスウールを敷き並べる工法でした。
私の思考の中では
付加断熱材を設置する前に
先に野地板(下地面材)を設置してからと考えていたのですが・・・・。
下記資料①、②が
付加断熱施工方法と考えていた資料です。
フクビの付加断熱工法の施工要領からの転用
まぁ
コスト削減の為なのかな?
注文住宅の場合には
それなりの費用が確保できるからなのか?
それとも
設計事務所の
温熱性能に関しての考えなのかは分かりませんが
3棟ともに
天井などの断熱材を厚くしていましたね!
因みに
初歩的な天井断熱材の厚さの考え方として
壁断熱材の2倍以上の厚さが欲しいとの事!
低勾配屋根に限らず
天井又は屋根断熱材の厚さには要注意ですね!
ただし
インスペクター目線で一言いうのであれば
天井断熱の場合は小屋裏換気を
屋根断熱の場合は屋根裏通気を
必ず完結して欲しいものですね!
今日のお話も
新築住宅瑕疵保険検査を実施したお陰で
また新たな情報が入手できました!
いつの事になるか分かりませんが
実際に注文住宅の設計を
直接依頼者から受けた場合の情報源になりますね!
という事で
今日のお話は、屋根又は天井の付加断熱設置方法でしたが
参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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