2022/09/20
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<住宅設計をする建築士としての考え方として!>についてお話をします。
今日のお話は
先日台風が上陸したので
台風関連についてのお話をします。
一番印象に残っている台風は
平成3年の台風19号です。
その当時は
丁度オール電化住宅が出始めた時期で
ある展示場で
モデルハウス出展計画の担当責任者となって
プラン及び仕様を決めていました。
もちろん
オール電化の仕様にする予定で進めていました。
そのオール電化の計画が
台風19号で頓挫しかけたのです。
何故ならば
台風19号によって巻き上げられた塩害に
碍子が対応していなかった事が原因で
結果的に何日も停電になってしまい
電気が使えなくなってしまったからです。
で
オール電化は停電になったら使い物にならないとなって
ガス仕様に変更の要望が出たのですが
この時は
カセットガスコンロを常備するという事で
計画を何とか推し進めました。
この台風19号の威力は
岩国の展示場へ毎日クルマで通勤していたのですが
一夜にして
石積みの防波堤が無くなっていたのです。
ホントにびっくりしました
停電が何日も続き
夜クルマを運転する時には
街灯が全く点灯していませんので
最初は怖かった事をよく覚えています。
この平成3年の台風19号から
毎年何個か台風が上陸しますが
その度に
水と缶詰を買い置きして
浴槽に水をイッパイに溜めておく事が習慣になっています。
その後
現場に出る様になってからは
台風シーズンになると
足場の養生シートの棒巻きをしたり戻したりの
繰り返しをしていた事を思い出します。
その後に必ず来るのが
雨漏りや屋根瓦のメンテナンスが大変だったですね!
台風については良い思い出は何一つありません。(笑)
インスペクターになってからも
台風が通過した後に調査依頼が必ず出て来ますが
台風19号以降から
瓦一枚一枚を釘止めになったので
瓦が飛ぶ様な被害は少なくなったのかな?
問題は台風の時の雨漏りです。
この雨漏りは
台風の吹き上げの風が原因で雨漏りする場合が多いので
普通の雨の時には雨漏りはしません。
この場合は
瑕疵保険の雨漏りが適用されませんので
自費で補修する事になります。
なので
今から注文住宅を考えている人は
台風の時の雨漏り原因の可能性が高い納りは
極力避けましょう!
例えば
「軒ゼロ」の住宅で雨漏り対策を何も考えていない工務店は
呆れるほど沢山います。
かと言って
雨漏り対策を万全にしたのは良いとしても
「外壁通気構法」や「小屋裏換気計画」が
全くデタラメな場合が有りますので
「軒ゼロ」の住宅を考えている人は
設計を任せている建築士の経験・技量が無いとNGですよ!
不安な場合は
電話相談をしてみて下さいね!
今日の纏めとして
最近の台風は
大型で強くなって来ています。
住宅を計画されている人は
最低でも下記の
台風対策を考えてプランをして下さいね!
①屋根の形状及び屋根の材質
②軒周りの軒裏換気口などの雨漏り対策
③サッシ周り・バルコニー周りの防水対策
④シャッター及び面格子の設置(飛来物対策)
と言う事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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