2020/01/31
今回は、新築途中検査の依頼から、費用対効果についてのお話をします。
今日、構造金物の検査だけをして頂きたいのですが、受けて頂けますでしょうか?という連絡が有りました。
その家は、長期優良住宅で、耐震等級2の建物との事。
何故、私の所へ構造金物検査だけを依頼してきたかというと、
役所の中間検査をして合格したにも関わらず、ホールダウンのナットが一か所緩んでいたので不安になったからとの事でした。
それは尤もな話なので、検査をさせて頂きますよ。とお伝えしました。
そこで、昨日と同じ様に料金のお話になり、
えっ~ 2万円くらいだと思っていたのに、そんなにするのなら自分で見て廻ってみます。と言葉尻がだんだんキツクなって来ました。
って事で、昨日に続き受注出来ませんでした。(笑)
予算オーバー迄して長期優良住宅で耐震等級2の建物にしたから、キチンと施工をしてもらわないと・・・・と色々な事をブツブツ言っていました。
それなら、最初から新築途中検査で、断熱も、透湿シートの検査も依頼すれば良いのでは?と心の中で呟きました。(笑)
お話が終わったので、電話を切ると思っていたのですが、なかなか切らないので、
そこで私が、
当然、耐震等級2だから、柱と耐力壁の直下率もチェックされているのでしょうね?って聞いてみました。
そしたら、何ですかそれは?って聞かれたので、
構造金物の緩みのチェックも大切ですが、直下率の方も大切ですよ。
当然チェックはされていると思いますが。
一度、設計された工務店に聞かれてみたらどうでしょうかね。と伝えてようやく電話は終わりました。
この話を今回上げたのは、
家の施工で安心を手に入れたいのでしたら、それに似あった費用が必要な事を理解して頂きたいのです。
買主様(お施主様)の方は、目先の事しか見ていません(見えていません)。
構造金物のチェックも必要ですが、同じ様に断熱材の検査、外壁の透湿シートの検査も大切なのですが、
このお施主様は、構造金物の一か所の緩みの事しか見えていないのです。
宅建士も、建築士も、目先(利益)の事だけ見てお客様と対応していては、何も良い結果が生まれて来ません。
後々クレーム対応に追われる事になるだけです。
最初から、メリット・デメリットを正確に伝えて欲しいですね。
くどい様ですが、お施主様(買主様)も、人に何かを依頼する時は、必ずそれなりの費用が掛かる事を理解して頂きたいのです。
安ければ安いなりの結果しか出ない事もよく理解して欲しいと思います。
という事で、長くなりそうなので終わります。