2022/09/26
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<以外に知られていないメンテナンスとして!>についてお話をします。
今日のお話は
壁・天井クロスのメンテナンスのお話をします。
新築住宅を購入された人
又は注文住宅を建てられた人は
最初の1年ぐらいは
何かと家の中を気にしながら
生活をするのではないでしょうか?
出来れば
その後もずっと何かと気にする事は勿論ですが
屋根や外壁など家全体を気にして欲しいのですね!
新築分譲住宅の場合は
注文住宅の様に定期点検(アフター点検)が無い所が殆どなので
特に外回りなどは
何か不具合が発生しない限りは
気が付かない事が多い様です。
出来れば
2年毎に知り合いの建築士かインスペクターに
費用が掛かっても点検をお願いされたら良いと思います。
前職の時に
アフター点検の制度がが無かったので立ち上げ
3か月、12か月、24か月ごとに
往復はがきを送って
点検希望日を送り返して貰うシステムを作ったのです。
それでも毎回
点検希望日を書いて返信して来る人は8~9割くらいでした。
定期点検日を
3か月、12か月、24か月にした結果
3か月の点検で多い不具合事象は
建具の不具合がメインで
後は壁・天井クロス不具合がほんの少し有るかな?くらいです。
なのでほぼ
建物の使い勝手などをお聞きするくらいが多かったです。
12か月の点検で多い不具合事象は
壁・天井のクロスの不具合です。
不具合内容は
クロスの貼り合わせ部分のスキやハガレで
この補修は簡単に出来て跡は目立たないです。
問題なのが
下記写真①の様な
クロス下地のPB継手部分のフクレやひび割れです。
この不具合の原因は
建物の微振動又は地震や構造材の乾燥に伴う収縮です。
木造住宅である限り
建物の微振動や構造材の乾燥は避けられません。
この不具合事象のフクレやひび割れの補修は
12か月点検までに補修する事で
補修跡が目立ちにくくなります。
その後の24か月点検の時にも
同じ不具合が出て来ますが
建物が有る程度落ち着いてくるので
不具合の程度は軽傷程度で済む事が多いです。
24か月点検で多い不具合事象は
特定して多い不具合事象は無かったと記憶しています。
どちらかと言うと
キズや汚れが殆どだったのではないでしょうか?
定期点検(アフター点検)では
「住宅診断」の様に床・壁の傾斜計測や
床下・屋根裏に入っての調査はしません。
今で言えば「建物状況調査」の様に
建物表面の不具合をチェックするだけです。
なので一度
瑕疵保険の保険期間が10年で切れる前に
インスペクション専門業者へ
床下・屋根裏に入っての検査が有る「住宅診断」を
依頼されたら良いと思います。
今日の纏めとして
木造住宅の場合は
建物の微振動や構造材の乾燥は避けられません。
なので
定期点検の制度が無い分譲住宅等を購入された方は
特に1年目に纏めて自分でチェックして補修依頼をされるか
又はインスペクターに依頼してチェックした項目を
売主側に補修して貰う様にして下さいね!
新築住宅で
良く目立つ不具合事象の補修跡はクロスの補修跡です。
その補修跡を目立ちにくくするには
1年目迄の補修という事を良く覚えて置いて下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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