2022/10/05
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<外壁通気構法は耐久性能には必須要件ですよ!>についてお話をします。
今日のお話は
住宅の4つの基本性能の内の
「耐久性能」に対する考え方についてお話をします。
Y&Y住宅検査の「住宅診断」のチェック項目には
外壁通気構法で重要な通気出口金物が
下記箇所に設置されているかどうかのチェックをします。
下記写真①の箇所は
入込んだ玄関ポーチ部分の
天井と外壁との取合い部分の写真で
NGの不具合事例の写真です。
上記写真①の
何が不具合なのか分かりますか?
下記写真②の箇所は
妻側(ケラバ側)外壁と軒裏との取合い部分の写真で
NGの不具合事例の写真です。
上記写真②の
何が不具合なのか分かりますか?
上記2枚の写真の不具合は
外壁通気の排出用の出口金物が設置されていない事です。
外壁サイディング張り工法の場合は
外壁通気構法で施工する事が基本なのです。
つまり
基礎上部の水切り金物部分から外気が外壁の通気層に入り
外気の温度差によって
外壁通気層内部を空気が上昇して行き
通気出口金物から
外部に排出出来る様にしなくてはなりません。
ここでの
外壁通気層の重要な一つの働きは
通気層の中を外気が循環する事によって
透湿防水シートを通過した室内からの湿気を
外部に排出させる事なのです。
なので
外壁通気層に外気を排出する出口が無ければ
外壁通気層内部に湿気が溜まったままになります。
外気の温度が
通気層内部の温度よりも低くなった場合は
通気層内部に「結露」が発生して来ます。
「結露」が常時発生している状態の場合は
サイディング下地材の胴縁等が腐朽する原因にもなり
カビが発生する可能性も出て来ます。
家に「結露」を発生させる事は
家の耐久性を損なう大きな要因なのです。
どうですか?
Y&Y住宅検査の「住宅診断」で
外壁通気構法の通気出口金物の有無を
チェックする理由が分かりましたでしょうか?
他のインスペクション業者では
この外壁通気構法のチェックまでは実施しませんので
依頼される時には
外壁通気構法が完結されているかの
チェックを依頼して下さいね!
と言っても
外壁通気構法の構法が分かっていないかもしれませんね!
要注意して下さいね!
今日の纏めとして
工務店の多くは
外壁通気構法の重要性を理解されていない様です!
なので
注文住宅を依頼する工務店が建てた家を
実際にどうなっているかを見せて貰って下さい。
完成した家を見せて貰えば
外壁通気構法を
キチンと考えている工務店かどうかが分かりますよ!
という事で
今日のお話は、参考になってでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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