2022/10/16
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<バルコニー排水ドレンにも施工の良し悪しが!>についてお話をします。
今日のお話は
バルコニー排水ドレンのお話をします。
単純に
排水ドレンと言っても
横引きドレンと縦引きドレンが有ります。
因みに
バルコニーの下に居室が有る場合は
横引きドレンを使用する事が殆どだと思います。
何故ならば
もしドレン廻りから雨漏りが有った場合
縦引きドレンを使用して天井裏に排水管を配管していれば
1階室内天井に雨漏りの被害が出る可能性が有る為です。
で
今日ブログに挙げたのは
排水ドレン廻りの施工方法が悪いと
排水ドレン廻りに雨水が常時溜まる様になります。
残念ながら
調停中の物件なので今日のブログには
雨水が広範囲日溜まっている写真を載せる事ができません。
なので
一般的なバルコニーの排水ドレンの写真を上げて
それぞれの良い悪いをインスペクターの目から見て
説明して行きます。
下記写真①は
一般的に多い施工方法ですが
この場合の注意点は
排水口底の高さよりも排水穴底の高さが高いのです。(気持ち)
下記写真②は
穴の廻りの膨らみから考えれば
下記写真③の
成形品を使用していると思われます。
下記写真③の
成形品を使用する場合は
形成品の厚さを考慮して下記写真③の様に
廻りよりも少し側溝底の高さを下げる工夫が必要ですね!
上記写真③の様に下げていれば
ドレン廻りに雨水が溜まって
苔が発生したような汚れが付かなくなると思います。
下記写真④は
上記写真③の床の勾配を取る施工よりも
簡単に床の勾配が施工できる方法になります。
上記写真④は
バルコニーの水下に側溝を施工し
尚且つ
ドレンの手前を側溝の底よりも更に低くして
水溜めを施工しています。
上記写真は横引きドレンのお話でしたが
下記写真⑤は
縦引きドレンの写真です。
上記写真⑤の場合は
横引きドレンよりも施工精度は
そんなに雨水が溜まる事は少ないのかな?
今日の纏めとして
新築分譲住宅を見に行った時に
このドレン廻りに雨水が溜まり易いかどうかも
チェックして下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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