2022/10/21
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<工務店のレベルチェックには必須検査ですよ!>についてお話をします。
今日のお話は
ユニットバス下部の人通口点検蓋のお話をします。
新築分譲住宅の「住宅診断」を実施していて
そうですねぇ~・・・・7割以上かな?
下記写真①の様に
人通口に断熱材蓋の施工をしていません。
蓋をしていなければ
断熱欠損になりますので
ユニットバス内とか洗面脱衣室の室温が
冬期に他の部屋よりも温度が低くなる為に
ヒートショックの原因にもなりかねませんね!
ただし
建築基準法違反では有りません! ☜ 落ち!(笑)
新築住宅で多いのは
床断熱工法(床下直下に断熱材施工)なので
ユニットバス下部の基礎廻りの立上り部には
基礎断熱工法で施工しなければなりません。
その場合は
上記写真①の部分には
下記写真②の様に
断熱材で蓋を設置しなければなりません。
上記写真②は
既製品のキソ点検口を設置した例です。
この既製品を設置するメリットは
ユニットバス下のメンテナンス工事をする時に
上記写真を見てお分かりの様に
この入口部分を開けてユニットバス下部に入り
メンテナンスが終われば
その入口部分を締めるだけで簡単に開け閉めが出来ます。
上記写真②の様に
既製品を使用しなかった場合は
どうなるのでしょうか?
下記写真③は
中間検査時の立会で発見した
ユニットバス側からの写真です。
現場監督に聞くと
後から配管部分等の複雑な形状の断熱材の蓋を作成して
廻りのすき間を発泡ウレタンで塞ぐとの事。
果たして
綺麗に蓋が設置できるのかが疑問ですね!
丁度断熱材の蓋を設置する所に
配管の固定金物が有るから・・・・。
完成時は
発泡ウレタンをすき間廻りに
これでもかと言うぐらい吹いていれば
それはそれで良いのですが
引渡し後に
何かのメンテナンス工事が有った場合は
その度に
発泡ウレタン部分を取り除いてから蓋を取り外し
メンテナンス後は
その蓋をはめ込み
すき間を発泡ウレタンでを塞ぐ手間が増えます。
果たして
その時の職人さんが
綺麗に隙間を塞いでくれれば良いのですが・・・・。
引渡し後の
お施主さんの事を考えた場合は
既製品のキソ点検口を
設置するのが親切と思うのですが
皆さんはどう思われますでしょうか?
今日の纏めとして
このユニットバス下部の既製品の「キソ点検口」を
採用した方が良いですよ!
と教えてあげた工務店の中で
一社のみが
未だに採用をしていません。
今回
基礎配筋検査立会い後の感想を
設計担当者に伝えたのですが
果たして
中間検査時にどうなっているかが楽しみですね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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