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太陽光発電設備の設置を考えた屋根とは?

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<太陽光発電設備の設置を考えた屋根とは?>についてお話をします。

今日のお話は

屋根形状のお話をします。

 

今回の

屋根形状のお話の前提として

 

2020年10月26日に

「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」

ことを当時の菅総理が宣言した事から

 

2050年カーボンニュートラルの

実現に向けた取組の基本的な考え方として

 

2030年に

目指すべき住宅の姿としては

新築される住宅についてはZEH基準が確保され

6割においては太陽光発電設備の導入を目指す事です。

 

上記内容を

念頭に置いて屋根形状のお話をします。

 

つまり

太陽光発電設備の

性能が発揮し易い屋根形状とは

どの様な形状なのか?

 

最初に

屋根面の角度及び向きはどうなのか?

 

ある地域のデータでは

屋根面の角度は30°(5.77寸勾配)

屋根面の向きは真南最適になっています。

 

ただし最適角度は

地域によって20°~40°のばらつきが有りますので

その地域の最適角度を確認して見て下さい。

 

2番目に良い角度は

40°(8.39寸勾配)ですが

一般の住宅では考えにくいので

 

その次に良い角度が

20°(3.64寸勾配)です。

 

20°(3.64寸勾配)であれば

4寸勾配~5寸勾配

20°~30°の間に入っていますので

プランが考えやすいと思います。

 

ただし

真夏ではパネルの表面が70°以上になる為に

基準温度時?と比べて20%ほど変換効率が低下するとの事。

 

太陽光の方角は

真南の向きが100%の効率です。

南東・南西の向きが96%

東西の向きが85%

真北の向きが63%

 

この角度と方角を考慮して

最後に屋根の最適形状は?って考えた場合

 

南向きの片流れ屋根が

太陽光パネルを多く載せられるので一番と考えます。

 

ただし

第一種低層住居専用地域の場合は

北側斜線等の規制が厳しくなりますので

片流れ屋根段違い屋根にするなどの工夫が必要になります。

 

また

敷地環境によっては

南面の建物の陰になったりする事も有りますので

 

太陽光発電設備を

設置する屋根面はケースバイケースで

その敷地に最適な向きで考えましょう!

 

今日の纏めとして

2030年のZEH基準の住宅を考えれば

太陽光発電設備の設置を考えない屋根形状

 

特に注文住宅を考えている方は

絶対にNG ですから要注意ですよ!

 

住宅を計画する上での

4つの重要な性能は下記の通りです。

①耐震性能

②耐久性能

③温熱性能

④気密性能

 

この4つの性能にプラス1として

+①屋根形状を付け加えませんか?

 

という事で

今日のお話は

太陽光発電設備を設置する事を前提とした

屋根形状にしませんか?と言うお話でしたが

参考になったでしょうか?

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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