2022/10/31
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<Y&Y設計事務所が考えるプランとは!>についてお話をします。
今日のお話は
第一種低層住居専用地域の
分譲住宅のプランについてのお話をします。
依頼者からの要望は
敷地の石積みなどの形状は変えないで
4LDKで30坪前後と
駐車場は縦列で2台分と言う要望でした。
下記図面①は
最初に提出した時のプランです。
本当は
総2階のプランにして
耐震性能や耐久性能等を完全に取り込みたかったのですが
面積の30坪制限が有ったので
この様な形状になりました。
設計コンセプトが読み難いと思いますので
簡単に纏めると
①2階のバルコニー部分を居室にしてしまうと
面積オーバーになるのでバルコニーとし
コロナで自宅で仕事が増えて来ているので
1階の水廻りの位置を考えてワークルームを追加してみました。
②基本的に洗濯物はドライルームを設ける事にしていますが
屋根付きのバルコニー(ベランダ)が有りますので
納戸等に使用する事も考えられます。
③プラス①に関しては
このブログにアップしていませんが
屋根形状を南側に大きな面が取れますが
北側斜線が当たる様で有れば段違い屋根でも
それなりの太陽光発電設備は設置できると考えています。
④耐震性能的には
柱の直下率は68.63% 耐力壁の直下率は59.09%で
目標値を確保し、構造区画も考慮済みです。
⑤温熱性能に関しては
売建て住宅になった場合は
サッシの引違いサッシを辷り出しサッシ等の変更したり
日射の遮蔽に関しては
庇やアウターシェード等で対応は可能と考えます。
日射の取得に関しては
LDKの掃出しサッシを2か所設置する事で
冬期は暖かい日差しが入ると考えたいのですが
実際に南面に建物がどの様に建っているかによって
サッシの形状は変わります。
最初は
出来るだけ依頼者の要望に
即したプランを作成しますが
作成時に疑問に思った事などを
プラン提出時に説明します。
今回のプランの場合は
冬至前後の季節にLDKに日射が入りにくい事も説明し
このプランを90°左に回して
玄関とワークルームの位置を変更して
予算的にオーバーしますが
駐車場の使い易さを優先して
並列2台の駐車場の方をお勧めしました。
色々な問題が出ましたが
何とかクリアして行きました。
Y&Y設計事務所にプラン依頼をして頂ければ
4つの性能プラス①を検討してから
設計コンセプトを作成してプランをお渡しします!
今現在
プラン作成する時に考えている事は
間口5間 奥行3.5間 30坪の住宅
を基本としてプランを作成しています。
何故ならば
性能アップ・光熱費アップ・工事費アップと
何もかもがアップしている状況で
如何にして
2030年の省エネ基準以上の性能にするかを
模索しているからです!
という事で
今日のお話は
Y&Y設計事務所が考えているプランの一つを紹介しました。
参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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