Y&Y設計事務所
対象エリア:広島・岡山・山口

telお問い合わせ

〒730-0731 広島県広島市中区江波西1丁目6番35号
営業時間:8:30~18:30    定休日:不定休    MAIL:info@yandykensa.com

「構造区画」はプラン作成時に要検討の事!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<「構造区画」はプラン作成時に要検討の事!>についてお話をします。

今日のお話は

建物を建てるに当たって

前回の「耐久性能」の次に

考えて欲しい性能のお話をします。

 

Y&Y設計事務所が考える

4つの性能プラス①をの内の「耐震性能」です。

 

この「耐震性能」を分かり易く

そしてプラスアルファとして

直下率構造区画について

お話をして行きます。

 

熊本地震以降に

良く聞くようになった事は

震度7が2回も続けてきた中で

 

軽微な補修だけで

その家に住み続けられた建物は

耐震等級3の建物だったいう事を聞きませんか?

 

下記資料①

それを示す資料です。

 

【資料①】

 

上記資料①を読むと

耐震等級3に相当する様な耐震性の建物と書いていますが

これはとても曖昧な書き方ですね!

 

この事を少し私なりに掘り起こしたブログが

下記ブログになります。

同じ耐震等級3でも強度が違う? (yandykensa.com)

 

まぁ

細かい事はさて置いて

 

今後の

大きな地震が来ると予想されている中に於いては

許容応力度計算の耐震等級3の建物は必須性能と考えます。

 

何故ならば

「温熱性能」「気密性能」の事を考えた場合

 

地震の揺れによって

断熱材の連続性が切れたり

気密シートの連続性が切れたりした場合

 

折角

多額の費用をかけた「温熱性能」「気密性能」

一瞬にして意味をなさなくなってしまいます。

 

つまり

高断熱・高気密の住宅を建てるのであれば

 

最低条件が

許容応力度計算の耐震等級3の建物にして欲しいと考えます。

 

直下率に関しては

同じ耐震等級3でも強度が違う? (yandykensa.com)

にも書いている様に

 

Y&Y設計事務所としては

柱の直下率の目標を60%

耐力壁の直下率の目標は50%と考えています。

 

上記目標は

総2階の住宅にすればクリア出来ると考えますので

出来るだけ凹凸の無い住宅の外観にしませんか?

 

特に重点を置いているのは

「構造区画」です。

 

「構造区画」を簡単に説明しますと

梁の両端には必ず柱で支えるという事です。

 

これがなかなか出来ていないのです。

下記写真①が

実際の建物の写真です。

 

【写真①】

 

上記写真①を見て

皆さんはどの様に思われますか?

「構造区画」の基本の基が分かっていません!

 

この建物は

注文住宅なのです。

お施主さんのプランの要望を

全てを取り入れて書いたのでしょうが

ホント信じられないプランですね!

 

では何故

「構造区画」が重要なのか?

 

「構造区画」がシッカリと出来ていれば

建物の荷重や横揺れに対する力の逃げ方が明確になります。

 

構造材が高騰している中で

「構造区画」がシッカリと計画されていれば

上記写真①の様な大きな構造材を使用せずに済みます。

 

つまり

構造材費用の無駄な出費が無くなります。

 

構造材が高くなれば

全てお施主さんの負担になってしまいますが

 

お施主さんは

この構造材費用の無駄を知らずに契約をしています。

 

今日の纏めとして

「耐震性能」について簡単に説明しましたが

 

その中で

「構造区画」と言う考え方が

まだまだ浸透していない様に思われます。

 

Y&Y設計事務所では

下記3項目は必須項目と考えています。

①許容応力度計算の耐震等級3

②柱の直下率60% 耐力壁の直下率50%

③構造区画

 

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊