2022/11/11
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<買取再販物件を契約する心構えとして!>についてお話をします。
今日のお話は
買取再販物件の床下のお話をします。
前回のブログで
買取再販物件の床の傾斜の要注意!
と言う内容だったですが
床下の状況も把握する事も重要です。
今から紹介する
この買取再販物件は
屋根を洋瓦で葺き替えて
外壁は綺麗にひび割れを隠すように塗り替えていて
住宅設備も
全て新しい設備に取り替えていますから
エンドユーザーの方は
とてもお買い得だと考えるのは不思議では有りませんね!
しかし
一旦は踏み留まって下さいね!
この買取再販物件を
「住宅診断」した結果
その床下の不具合事象の一部を紹介して見ます。
上記写真①は
押入床下にカビが発生している不具合事象写真です。
単純に考えて
このカビの胞子は
床のすき間から部屋内に入っているのです。
と考えれば
健康を害する可能性は十二分にも考えられますよね!
上記写真②を見て下さい。
シロアリの蟻道の写真です。
買取再販物件だから
防蟻処理を全て実施しているとは限りません。
見ての通り
何の防蟻処理も実施していませんでした。
上記写真③は
1坪用にユニットバスを設置する為に
床下の構造材である「大引き」を撤去したままで
補強工事を一切していません。
ユニットバスに入る為の入り口の床が
何故か沈むので可笑しいなと思っていたら
案の定
上記写真③の様に補強工事をしていませんでした。
如何ですか?
見える範囲がとても綺麗に
リフォーム工事を実施しているからと言って
この建物が安心・安全な建物で有ると決めつけない様に!
今日の纏めとして
買取再販物件を契約する前までは
凄くお買い得と考えて
他の人が契約する前に
契約をしたくなると思いますが
一旦踏みとどまって
契約する前に
仲介業者に「住宅診断」を入れても良いですか?
って聞いて見て下さい。
もしNGであれば
思い切って諦める事をお勧めします。
何故ならば
上記写真①~③の様な
不具合事象が隠されている可能性が有りますから!
ただ
上記写真の様な不具合事象が有っても
本人の色々な考え方が有りますので
契約する事自体は反対しませんが
ただし
不具合事象に対しての対処はして欲しいですね!
という事で
今日のお話は
買取再販物件を契約される「心構え」のお話でした。
参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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