2017/10/17
※今回の話は、何故、新築分譲住宅のホームインスペクション(住宅診断)が必要なのかを説明して行きます。
住宅診断を実施する時期の基本は、必ず契約する前に実施する事をお勧めします。
(何故ならば、色々な瑕疵が発見され、とてもその家に住みたいと思わなくなり解約を考えた時、解約する為には違約金の支払いが発生するからです。)
しかし、競争が激しい人気の住宅の場合は、完成する前に契約をしてしまいます。
この場合は例外として考えて、「新築内覧会」として対応します。
この新築内覧会は、住宅が完成する前に契約をした場合、契約後引渡し時に建物チェックをする事です。
一般的に内覧会としての建物チェック(一戸建ての場合)は、床下・屋根裏に入っての詳細なチェックはしませんので、必ず床下・屋根裏に入っての詳細チェックを依頼して下さい。
その理由は、このブログを読み終えたら分かります!
◇◇今から書く事は、実際に一戸建て新築分譲住宅の住宅診断(床下・屋根裏詳細検査含む)を実施した例を上げながら説明して行きます。
新築住宅の場合は、主にシステムキッチン、ユニットバス、トイレ、洗面ユニットの給排水関連のチェックと建物のキズなどをチェックする事がメインになりがちです。
実際に、ユニットバスの換気扇ダクトが接続されていない等の工事忘れが発見されます。
しかし、私が特に注意して住宅診断をしているのは、床下と屋根裏に入っての検査です。
何故、床下・屋根裏詳細検査が必要なのかを、実例をそれぞれ上げて説明します。
◆屋根裏で発見される瑕疵として
①屋根裏の外壁サイディングの内壁に、プラスターボードが貼っていない瑕疵(建築違反(もう少し詳しく言うと延焼ラインにかかる場合))が多く発見されます。
(外壁サイディングの場合は、内側にプラスターボードを貼る事で防火認定を取得しています。)
②天井・壁の断熱材の入れ方が悪いまたは、断熱材の商品知識が無い使い方が多く発見できます。
(断熱材の入れ方が悪いと、結露の原因になります。)
◆床下で発見される瑕疵として
①ユニットバス配管点検部分の断熱材のフタが無い瑕疵が多く発見されます。
(ユニットバスの廻りの基礎は、基礎断熱で施工する必要が有ります。)
⇒ フラット35仕様適用の場合。
②床下断熱材の入れ方で、隙間を多く発見されます。
(隙間が有る場合は結露の発生を促すので、隙間は全て発泡ウレタン吹付けか、その他の断熱材で隙間を塞ぐ必要が有ります。)
如何でしたか?
一戸建て新築住宅だから安心・安全で無い事が分かりましたか?
何故、新築住宅でも住宅診断が必要なのか分かりましたか?
何故、床下・屋根裏詳細検査が必要なのか分かりましたか?
住宅を購入する前に、住宅診断を実施して、安心・納得して購入しましょう!
ご質問等がございましたら、画面の上下に有る「メールでのお問合せ」でお願いします。
では、今回はここ迄とします。
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