2022/11/27
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<2000年基準以前の既存住宅には要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
築年数が23年より前の
買取再販業者の既存住宅は大丈夫?
と言うお話をします。
買取再販業者の既存住宅は
見た目は大変綺麗に
リフォーム工事をされています。
エンドユーザーから見れば
とてもお買得な
中古住宅と思われるでしょうね!
今迄の
ブログで書いてきたように
買取再販業者の既存住宅は
「住宅診断」を実施すれば
不具合事象が沢山出て来ますよ!
と言う様なお話が殆どでした。
しかし
今日のお話は
同じ買取再販業者の既存住宅のお話ですが
「住宅診断」より
もっと大きな目で見た場合
今からの
既存住宅に於いての
基本的な住宅性能は
本当に
それで良いのでしょうか?
と言う様なお話です。
前回は
温熱(断熱)性能のお話をしましたので
今回は
耐震性能のお話をします。
耐震性能の区切りとして
2000年基準が有ります。
この2000年基準が
簡単に説明すれば
現在の住宅耐震基準(耐震等級1)です。
しかし
熊本地震以降の注文住宅の場合は
許容応力度計算の耐震等級3を
求められる様になりました。
なので
既存住宅でも耐震診断を実施して
耐震補強(耐震改修)を実施された
建物を選択された方が良いと考えます。
ただし
同じ耐震補強(耐震改修)を実施したと言っても
①評点が1.5以上の倒壊しない判定の建物なのか?
又は
②評点が1.0以上の一応倒壊しない判定の建物なのか?
耐震補強を謳ってる建物で有れば
取り敢えずは
②評点が1.0以上の一応倒壊しない判定の建物と思われます。
下記資料①を参考にしてみて下さい!
もし
耐震補強を実施していない
買取再販業者の既存住宅の場合は
倒壊する可能性がある建物か?
又は
倒壊する可能性が高い建物と
考えていた方が良いと考えます。
例え
1981年以降の
新耐震基準の建物だから大丈夫と言われても
評点で言えば
0.7未満の倒壊する可能性が高い建物かも知れませんよ!
最低でも
耐震補強工事を実施した
評点1.0以上の既存住宅をを選んで下さいね!
今日の纏めとして
耐震補強工事を実施して
評点1.0以上の既存住宅であっても
前回のブログに記載している様に
断熱改修工事を実施していなければ
光熱費が高くなるので
断熱改修工事を実施している事も必須項目ですよ!
ただし
どうしてもその既存住宅が欲しければ
先ずは
床下の断熱欠損リカバリー補修工事の予算を
容易しておいて下さいね!
という事で
今日のお話は
買取再販業者の既存住宅を購入する時の
最低条件のお話をしました。
参考になってでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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