2022/12/04
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<床下断熱リカバリーは「床下漏気調査」から!>についてお話をします。
今日のお話は
注文住宅の施工で
完全に裏切られたお話をします。
下記写真資料①を見て下さい。
上記写真資料①を見ると
基礎断熱材の天端を発泡ウレタン吹付で
完全に覆っています。
良い意味で珍しい事例です!
なのに
下記写真資料②を見て下さい。
人通口部分に
既製品のキソ点検口を設置しているにも拘らず
配管廻りのすき間を
発泡ウレタンで塞いでいないのです。
多分
単純な施工忘れと思います。
ほんと勿体無い現場でした。
まぁ
補修は簡単ですので
売主側も
直さないと迄は言わないかな?
この逆さの現場も有ります。
ここからが今日の本題です!
と言っても
「住宅診断」ではなくて
床下の不具合事象の件で電話相談が有った
注文住宅の調査で分かった事例です。
入口の点検口は
既製品のキソ点検口を
使用していなかったのですが
点検口の廻りを
綺麗にすき間無く発泡ウレタン吹付で
施工していました。
ユニットバス下側を
調査する必要が有ったので
お施主様に了解を頂いて
人通口部分の点検口(蓋)を開けて見たのです。
ほんと
点検口(蓋)を「開けてビックリ玉手箱」では無いのですが
何の為の
基礎断熱なのか?の意味を全然分かっていない
施工業者が施工された注文住宅でした。
それが下記写真①です。
上記写真①の様に
ユニットバス下側の基礎断熱部分の施工が
デタラメだったのです。
と言っても
一般的な「住宅診断」の場合は
勝手に
発泡ウレタンですき間を塞いでいる点検口を
開けてユニットバス下側を見る事が出来ません。
この場合は仕方が無いですね!
それにしても
この案件を見る迄は
ユニットバス下部の人通口(点検口)が
シッカリと発泡ウレタンですき間を塞いでいたら
ユニットバス下側の基礎断熱材も
シッカリと施工していると思っていた事が
完全に崩れてしまいました!
今日の纏めとして
ユニットバス下部の人通口を
綺麗に発泡ウレタンを使用して
すき間を塞いでいた場合は
その住宅の
気密性能は良かったとしても
ユニットバス下部の
基礎断熱欠損が有った場合は
実際の温熱性能の低下は避けられません。
何かの機会が有れば
ユニットバス下部基礎断熱施工の
良し悪しをチェックして見て下さいね!
Y&Y設計事務所へ
床下断熱欠損リカバリー補修の為に
「床下漏気調査」の依頼が有れば
その調査時に
お施主様の許可を頂いてから
ユニットバス下側の
基礎断熱材チェックをさせて頂きます。
住宅に関する諸々の相談は
Y&Y設計事務所へ!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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