2022/12/06
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<「瑕疵」と「不具合事象」の意味として!>についてのお話をします。
今日のお話は
「瑕疵」と「不具合事象」についてのお話をします。
少し専門的なお話になりますが
簡単に説明してみます。
家を購入又は建てられる人は
この言葉の意味を必ず理解して下さいね!
「「「「「
「瑕疵」とは「原因」をいうので
不具合などの「事象」をいうのではありません!
」」」」」
たぶん
これだけでは分からないかもしれませんので
他の例で説明してみます。
風邪を例にした場合
風邪の「原因」であるウィルスは「瑕疵」に当たります。
発熱などの症状が「事象」です。
如何ですか?
分かりましたでしょうか?
これが基本的な考え方です!
しかし
住宅に当て嵌めて説明すると複雑になります。
例えば
既存住宅には
「床が傾いている」などの症状が「事象」が有ります。
その「床の傾斜」の「原因」が「瑕疵」に当たります。
「床の傾斜」の「原因」は
多岐にわたり複雑になります。
その一つが
地盤の「不同沈下」が有ります。
「床の傾斜」の直接の「原因」は「不同沈下」です!
で終われば簡単なのですが
「不同沈下」が「瑕疵」???? 何かピンときませんね!
と考えた場合
その「不同沈下」の「原因」は何ですかとなりますよね!
そうなると色々な「原因」が有ります。
その一つが
隣地側が低い敷地境界線に
建物に接していた場合は
地震などの揺れによって
元々盛り土で造成された敷地地盤が
隣地の低い方に移動して沈下した事が
「原因」の場合も有ります。
この場合の「原因」は
隣地が敷地よりも低くかった事と
地震の振動になります。
もう一つが
元々の土地が
田を埋め立てた造成地で有れば
地盤の地耐力が無かった事が「原因」で
建物の自重で沈下してしまった!
という事も考えられます。
この事を深く掘り下げると
建物を建てた工務店が
何故
地盤補強工事をしなかったのか?となり
「不同沈下」の「原因」は
工務店が地盤補強工事をしなかった事が「原因」になります。
更に言えば
地盤調査の報告書には
地盤補強工事の指摘が無かった事から
工務店が
地盤調査報告書に沿って
普通の基礎工事を実施しただけであれば
最終的には
地盤調査会社の調査不備が
「原因」という事になります。
「瑕疵」と「原因」の関係を考えると
何となく
もやもやした気分になりますね!
という事で
少し長くなりましたが
今日の内容は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊