2017/11/07
今回は、各団体が新しく商品化した「賠償責任保険」についてお話をして行きます。
実際のところは、各団体の人も良く分かっていない様な状況ですが、
日本建築士会連合会、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会にそれぞれ電話をして確認を取りました。
正確でない部分又は違う内容が有った場合は、ご了承下さい。
各保険の内容として、
◆公益社団法人 日本建築士会連合会の
「既存住宅状況調査技術者 団体賠償責任保険制度」に於いての主な補償対象としてかいつまんで説明をしますと、
建物状況調査結果の報告書に於いて、誤った報告がもとで販売価格が下げられた販売価格の差額に対する、売主からの損害賠償請求を受けた場合。
又は、誤った報告がもとで決められた販売価格に対し、払い過ぎてしまった販売価格に対する買主からの損害賠償請求を受けた場合。
販売価格の差額が補償されるように読み取れますが、実際は、建物の評価で保険金額を判断するそうです。
その他、物損などの補償も有ります。
◆NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会の
「JSHI公認ホームインスペクター専用賠償責任保険」に於いての主な補償対象として
インスペクションにおける不具合事象の見落としなどにより、依頼主他利害関係者と係争などが発生した場合。
主に、インスペクターが見落とした瑕疵の補修工事費に対する保険だそうです。
その他、物損などの補償も有ります。
◆まとめとして
この2つの保険内容は、
損害賠償保険の文字は同じで有っても、
損害賠償保険の商品を作る過程での考え方が、全然違う様に思われます。
建築士会の方は、販売価格に対しての損害賠償保険。
JSHIの方は、見落とした為に発生した補修工事費に対しての損害賠償保険。
どちらも一長一短が有る様に思われます。
ご質問等がございましたら、画面の上下に有る「メールでのお問合せ」でお願いします。
では、今回はここ迄とします。
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