2017/12/17
今回は、中古住宅を購入する為の注意点をお話します。
◆注意点その一
契約前に住宅診断を依頼しましょう。
今迄、私共に「住宅診断」を依頼して頂いたお客様の90%以上は、契約後の依頼です。
契約後で有れば、住宅診断の結果が思っている以上に悪い結果が出たとしても、
今の法律では簡単に違約金無しで解約する事が難しいのが現状です。
住宅診断結果の報告書を売主(仲介業者)に見せて、
不適合部分を直して欲しいと交渉するしかないのです。
しかし、住宅診断で発見される不適合部分は、
殆どが免責内容に含まれる可能性が高く、
売主様が無償で直しては貰えず、泣き寝入りになってしまうのです。
この事の積み重ねが、中古住宅は安心して購入できないから、新築住宅の売買を増やした原因なのです。
しかし、
国土交通省は、平成30年4月から宅建業法改正に伴う、
インスペクション業者の斡旋可否が義務化され、
ホームインスペクター(住宅診断士)の存在が購入者にも普及する事で、
今までの様に、中古住宅は不安という事を払拭させようとしています。
◆注意点その二
ホームインスペクター(住宅診断士)の選び方に気を使いましょう。
今のところ、売主様自ら住宅診断をしようとする動きは見えませんので、
買主様自身がホームインスペクター(住宅診断士)を探して依頼する方法しか有りません。
以前と比べ、インターネットで「地域名と住宅診断」を打ち込んで探せば、簡単にインスペクター業者を探す事が出来ます。
どの業者が信頼できるかは、自分の感で選ぶ事になります。
綺麗なホームページを作っている会社もたくさん検索できます。
インスペクター業者の実績・経験などは、真偽は別としてホームページに記載しています。
それが、ある程度信頼出来るかどうかを見分ける方法の一つとて、
その会社のブログが常時更新しているかどうかを見るだけでも、ある程度判断できると思います。
ブログを書いていない業者は、殆どが綺麗なホームページを作成しています。
新しく参入して来た、住宅診断の経験・実績が無い又は浅いインスペクター業者です。
この様な業者は、費用も安く、診断時間も短いのが特徴です。
今後の買主様の為に、誰でも最初は経験が有りませんので、来年の4月の宅建業法改正までに、充分な実践経験を踏んで頂きたいと思います。
ある程度、真剣に住宅診断の経験を積めば、
気軽に2時間~3時間で出来ますとは言わないでしょう。
私は、私共の協会会員に対して、実地研修の講師をして住宅診断の実務を教えています。
会員以外の方で、真剣にホームインスペクターをして行きたいと考えている方は、ご連絡下さい。
◆最後に
ホームインスペクター業者を検索して、依頼する前にメール又は電話をして、色々と確認しましょう!
確認内容などは、当社の「中国新聞のマイベストプロ」の記事を読んで下さい。
◆追伸として
真剣に住宅診断をしている方は、来年4月から値上げをする事で差別化を図る事になるでしょう。
(当社も考えています。)
ご質問等がございましたら、画面の上下に有る「メールでのお問合せ」でお願いします。
では、今回はここ迄とします。
■広島県・山口県・岡山県でホームインスペクション(住宅診断)を依頼するなら、ホームインスペクション(中古住宅瑕疵保険検査を含む)に対する考え方、診断実例をブログに記載している<<Y&Y住宅検査>>にお任せ下さい!