2018/02/11
今回は、建物状況調査に総合判定が無い事についてお話をして行きます。
◆結論として
「建物状況調査」には、中古住宅の劣化事象の判定基準の数字は記載されていますが、その劣化事象購入するかどうかの数字的な基準は有るが、
ホームインスペクション(住宅診断)とは、依頼者様に住宅そのものの状態を詳しく説明するという仕事です。
依頼者様に診断結果を報告する際には、数字的な判定基準が有るものはその数字を、
複数箇所の現象をもとに原因を推察した場合はどういった箇所を診て判断をしたのかなど、
できるだけ判定基準や診断根拠を説明しなければなりません。
依頼者が中古住宅を購入するかどうかを判断するのは、あくまでも依頼者様です。
何度も言いますが、事象を報告する際は、判断根拠や判定基準に基づいて冷静に説明する事が重要です。
今から説明する事は、
依頼者様が、1番知りたい事は何かをお話します。
その中古住宅を購入するかどうするかの判断材料として、
買った後にどの程度の補修費用がかかるのか、
また、どの程度の緊急的な不具合なのかといったことの優先順位でしょう。
したがって、診断結果を伝える際には、次の内容を付け加えて説明します。
①可能な限り早急な修繕が望まれる。
②数年内に他の部位と併せて修繕を行うのが望ましい。
③現状のままでも機能上の問題は無いと思われる。
この様に可能な限り、大まかにでも「時間軸」を加えた表現で伝えると、
依頼者様が判断しやすくなります。