2022/12/20
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<事務所のすき間風と室温から分かる事として!>についてお話をします。
今日のお話は
床下断熱欠損のすき間が
どのくらい室内の温度に
影響が有るのかについてお話をします。
実際の住宅ではないのですが
事務所で検証してみました。
検証と言っても
事務所の玄関ドア下側のすき間が
どのくらい事務所の室温に
影響を及ぼしているのかを検証したのです。
下記写真①を見て下さい。
上記写真①は
玄関ドアのすき間から入る
外気の風速を計測したら
温度が12.2℃で 風速が1.03ⅿ /sほどでした。
と言っても分からないでしょうが
すき間に手をかざしたら
冷たい空気が入って来るのがハッキリ分かります。
エアコンは28℃に設定して
1時間半経っても15.2℃から
なかなか暖まらなかったので計測してみたのです。
下記写真②が
玄関ドア下側のすき間の大きさです。
実際の住宅で考えた場合
寒い冬に窓にすき間が分かるほど
窓を閉め忘れる事はないでしょうが
床下に断熱欠損が有れば
室内がなかなか暖まり難いのは確かな事です。
例えば
下記写真③は
床下からの配水管を壁に通していますが
見ての通り断熱欠損です。
その配水管廻りのすき間から
床下に入った冷たい外気が壁の中に入り込みます。
壁内に入った冷たい外気が
コンセントの穴等や壁と天井の取合い部分すき間から
室内に入る事は
簡単に誰でも想像が出来ると思います。
もっと分かりやすいのは
下記写真④を見て下さい。
この断熱欠損の写真は何回もアップしています。
このユニットバス下部の人通口に
基礎断熱材が無い場合は
ユニットバスと外壁・間仕切り壁のすき間から
冷たい外気が1階天井裏に入り込んでいます。
その冷たい外気が
先程と同じ様にコンセントや
床・天井と壁の取合いのすき間から室内に入り込むのです。
今日の纏めとして
どうですか?
新築分譲住宅を「住宅診断」を実施して
上記写真の様な断熱欠損が
全く無い新築分譲住宅は
残念ながら見た事が有りません!
やっと念願の
新築戸建てに住み出したのに
この家は寒い!って言っている事を
良く聞きませんか?
その原因は
上記不具合写真の様な床下断熱欠損が
原因と言っても過言では有りませんよ!
という事で
住宅に関する諸々の相談や「住宅診断」
そして
床下断熱材欠損リカバリー補修の相談は
Y&Y設計事務所へ!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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