2022/12/24
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<先ずは気密住宅を目標にしませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅の床下断熱欠損事例から
先ずは
気密住宅を目標にしませんか?
と言うお話をします。
今迄
「住宅診断」や「不具合調査」に於いての
床下に入っての調査では
残念ながら
下記写真①、②の様に
配管廻りのすき間を
発泡ウレタン吹付等で塞いでいる建物を
一度も見た事が有りません!
2025年に
省エネ基準が義務化になる事が決まっていても
やはり
同じ様な不具合事象は無くなりませんね!
何故無くならないのか?
理由は簡単です。
断熱性能に関しての義務化数値の
UA値を決まっていますが
気密性能に関してのC値の目標数値は
国土交通省が発表していません。
自主的に
気密性能C値を1.0以下にしようと考えて
「気密測定」を実施する工務店はいますが
それは注文住宅での話ですね!
新築分譲住宅は
どうしても予算的な事を考えた場合
「気密測定」の費用を捻りだすのは
可能性として難しく
また
気密シートなどを使用して
気密性能を上げる為の施工技術が伴わないと・・・・。
工務店自身が
マイナス的に考える傾向が有ると思われます。
2030年の
省エネ基準が決まったとしても
多分
気密性能に関しての
基準数値「C値」を決める事はしないと思われます。
なので
この段階になっても
一般の工務店は
気密性能に見向きもしないと考えられます。
しかし
住まう人の生活には
気密性能は
断熱性能と同じ様に必要なのです!
ですから
工務店の方は
気密性能に目を向けて欲しいのです!
ここで一つ提案です!
「気密測定」を実施してイキナリ
気密住宅を施工しようと構えるから
面倒くさくなるのではないでしょうか?
気密住宅を施工して
「気密測定」を実施しようとは考えずに
最初は
上記写真①、②の
配管廻りのすき間を塞ぐ事から始めて
下記写真③の様に
外壁の断熱材の施工方法を
断熱材メーカーの施工要領で
キチンと施工する事から始めませんか?
上記写真③の様な
施工が出来る様になったら
次のステップとして
2階天井断熱材の施工も
すき間が無い様に施工する習慣を付ければ
予算を上げないで
段階的に施工品質を良くなり
自ずと気密性能が
C値1.0に近づいて行くと考えます。
上記の施工が出来る様になれば
後は
多少費用が上がったとしても
本格的な
高断熱・高気密住宅にステップアップが
容易になると考えます!
住宅を造り続けるのであれば
この費用が掛からない
ステップを踏みませんか?
今日の纏めとして
新築分譲住宅のを建てる工務店は
2030年の
省エネZEH基準に標準を合わせて
今から準備をして行きませんか?
注文住宅を考えている人で
予算的に
高断熱・高気密住宅が難しいのであれば
せめて
高気密住宅を選択して下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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