2022/12/25
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<買主側が知らない「耐久性能」の落とし穴!>についてお話をします。
今日のお話は
「外壁通気構法」の
未完結事例のお話をします!
最初に
下記写真資料①を見て下さい!
特に上記写真資料①の様に
外壁のケラバ側(妻側)の
軒裏との取合いに通気用金物が無ければ
ほぼ
「外壁通気構法」の未完結と考えても良いですね!
もし
契約を前提に現地見学会に行った時は
この部分に
外壁通気用の出口金物が
有るか無いかのチェックは必須ですからね!
もし無ければ
外壁内部に結露が発生し
その面が北面であれば数年も経たない内に
その外壁面に
カビ又は藻類が発生して
大変見苦しい外観になってしまいますよ!
と言っても
「住宅診断」を実施して
この「外壁通気構法」の
不具合を報告書に挙げても
売主(工務店)は直そうとしません!
何故ならば
直すとなると補修費用が高く
また
建築基準法違反ではないので
罰せられない事を分かっているからです!
多くのエンドユーザーは
「外壁通気構法」未完結の恐ろしさを知りませんから
建築基準法違反ではないのなら
仕方が無いと契約をしてしまいます!
しかし
「外壁通気構法」未完結を直さなければ
知らず知らずの内に
建物の耐久性能を落としてしまいますよ!
必ず
注文住宅の建てようとしている人は
「外壁通気構法」を完結して下さいね!
もし
工事中の建物を見に行く機会が有りましたら
下記写真資料②の妻側の小屋裏側に
PBがどの様に張り上げているか?を見て下さい。
上記写真資料②の様に
PBを屋根野地板まで張り上げていたら
軒裏に入って来る外壁通気は
小屋裏には入って来れません。
完成時に
軒裏と外壁面の取合い部分などに
軒裏換気口が無ければ
「外壁通気構法」が未完結という事ですよ!
今日の纏めとして
住宅の耐久性能の重要性を考えた場合
「外壁通気構法」の未完結が
住宅の耐久年数を落としている事を
現場監督や工務店が
全然理解していない場合が多いので
契約前に
必ず「住宅診断」を実施して
確認をして貰って下さいね!
という事で
住宅に関する諸々の相談や
床下断熱材欠損リカバリー補修の相談は
Y&Y設計事務所へご連絡を下さいね!
勿論「住宅診断」も!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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