2023/01/03
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<価値の有るインスペクションとは?>についてお話をします。
今日のお話は
そんなインスペクションでは
依頼した価値は有りませんよ!
と言うお話をします。
価値が無いインスペクションとは
床下・小屋裏に入っての
調査をしないインスペクションです。
この事は
何回もこのブログで書いています。
下記写真①、②を見て下さい!
上記写真①は
キッチンの床下点検口から撮った写真です。
この写真だけを見ると
床下の断熱材が
とても綺麗に入っている様に見えますよね!
がしかし
下記写真②を見て下さい。
これは
上記写真①と同じ住宅です。
実際に
床下に入っての調査で確認された
床下断熱材と壁断熱材の不具合写真です。
上記写真①、②を見て
如何でしたか?
更に
下記写真③を見て下さい。
この住宅の場合
小屋裏点検口の位置が悪く
小屋裏に入れなかったので
1階下屋に入れる様に
後日点検口を開けて貰ってから
1階下屋に入っての写真です。
上記写真③を見て
何が不具合事象か分かりましたでしょうか?
外壁に
ダイライト下地を貼っていたので
外壁防火構造認定的には
小屋裏側にはPB下地は必要ありません。
がしかし
ダイライト下地の場合の
外壁防火構造認定には
下記写真④の様に
グラスウールなどの断熱材の
設置が必要なのです。
如何ですか?
何が
価値が無いインスペクションなのかが
分かりましたでようか?
床下・小屋裏に入っての調査が無い
インスペクションでは
直接
光熱費に関わる断熱材欠損や
建築基準法違反に関する
箇所をチェックする事が出来ないのです。
買主側にとって
とても重要な事なのに・・・・。
国土交通省が薦めていた
「建物状況調査」のチェック項目にも
床下・小屋裏に入っての調査が無いのです!
という事で
今日のお話は
床下・小屋裏に入っての調査を
既存住宅を契約する前に
必ず実施しましょう!というお話でした。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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