Y&Y設計事務所
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新築分譲住宅を購入するのであれば③として!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<新築分譲住宅を購入するのであれば③として!>についてお話をします。

今日のお話も前回に続き

「新築分譲住宅」を購入する時に

考えて欲しい事についてお話をします。

 

今日は

「耐震性能」の中の一部

「直下率」についてお話です。

 

最初に

下記1、2階間取り図を見て下さい。

 

と言っても

耐力壁計算用の間取り図だから分かりづらいかな?

 

新築分譲住宅として考えた場合

大変使い勝手も良さそうで

まとまったプランだと思います。

 

【1階間取り図】

 

【2階間取り図】

 

「住宅診断」の依頼者から

頂いた確認申請図面を基にして

仕様規定(壁量計算など)を計算してみました。

 

偏心率重心率

そんなに悪くなく

 

分譲住宅としては

大変良い部類に入ると思います。

 

熊本地震以前であれば

「直下率」に関してはそれほど関心がなかったので

 

ただ単純に

良い間取りだなぁ~って

終わっていたと思います。

 

しかし熊本地震

耐震等級2の建物が倒壊した件が話題になり

 

何故倒壊したのか?

倒壊した原因の調査結果は

 

柱と耐力壁の「直下率」

大変低かった事が分かったのです!

 

この事から

国土交通省が建築基準法の改正案で

「直下率の数値」を決めるのかと思っていましたが

音沙汰無しでした。(笑)

 

その為に

統一した数値は無く

色々な団体?などが

各自で「直下率の数値」を決めているのが現況です。

 

そこで

Y&Y設計事務所もプランをする時の

「直下率」の目標数値を下記の様に決めています。

 

■柱の直下率が60%以上

■耐力壁の直下率が50%以上

 

上記数値プラス

「構造区画」も検討する事にしています。

 

なので

新築分譲住宅の「住宅診断」を実施する前に

「直下率」「構造区画」を事前チェックしますので

 

今回も

上記間取り図の「直下率」を計算してみました。

 

計算結果が

下記直下率表になりました!

 

【直下率表】

 

上記直下率表から

柱の直下率は39.66%

耐力壁の直下率が47.06%でした。

 

Y&Y設計事務所が考えている

「直下率」の目標数値が

柱の直下率が60%以上

耐力壁の直下率が50%以上としていますので

 

それと比較してみると

柱の直下率が20%くらい低い事が分かりました。

 

この事から

このプランを考えられた建築士の方は

「直下率」に対しての認識がまだ無いのでしょうね!

 

「構造区画」を考えてみると

2階の子供室3とウォークインクローゼットと寝室の

間仕切り壁あたりが大変厳しいかな?って考えます。

 

ホンの少し

極端に間取りを変えずに

455の小壁をつけて柱を入れるだけで

 

全然

構造的に安定するのですがね・・・・。

 

まぁ

この「直下率」「構造区画」の考え方を取り入れた

新築分譲住宅の設計をされる設計事務所は

 

残念ながら

他に広島市内に有るのかな?

 

今日の纏めとして

大きな地震が発生する確率が

大変高くなって来ていますので

 

新築分譲住宅を契約する前に

「直下率の数値」を確認する事は必須ですよ!

 

と言う事で

今日のお話は

「耐震性能」の一部「直下率」のお話でしたが

参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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