2023/01/16
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<買取再販業者の既存住宅は要注意ですよ!②>についてお話をします。
今日のお話は
前回に続いて売主が買取再販業者で
綺麗にリフォーム工事を実施している
「既存住宅」に焦点を当ててみます。
ここで
綺麗にリフォーム工事を
実施していると書きましたが
実際に良く見ると
え”ぇ~!って言う箇所が有りますよ!
どの様な所かと言いますと
エンドユーザーが見落とすであろう箇所です。
私達の様なインスペクターも
うっそぉ~!って笑ってしまいそうな
手抜きと言うのか?コストダウンと言うのか?
最初に
下記写真①、②を見て下さい。
別々の買取再販業者の既存住宅です。
上記写真①は
2階廊下に有る
小さな窓から撮った写真です。
1階屋根面は
劣化状態を見ようとして
覗き込まない限りは
上記写真①の経年劣化は
見落とされると思います。
依頼者に
診断報告書の説明をした時に
初めて依頼者が知った状況でした。
簡単に
見える部位に関しては
綺麗にリーフォーム工事を実施して
見えない又は気が付きそうでない部位は
リフォーム工事をしない?
典型的な買取再販業者の既存住宅ですね!
上記写真②の場合は
屋根も新しいS瓦に葺き替えられていて
外壁も屋根タルキも
綺麗に塗替えていたので
最初は
私も気が付きませんでした!
この上記写真②を
良く見て貰えば分かると思いますが
何と
屋根下地の野地板が見えていたのです。
下記写真③は
同じ建物の軒裏写真です。
軒裏仕上げ材が
経年劣化して
紙の様になった軒天材が残っていたのです。
この劣化事象を見てから
軒裏を再度チェックし直しました。
これには
ホントにビックリしました!
勿論この事は
「住宅診断」の依頼者は知りませんでした。
依頼者の方は
レンガ色のS 瓦がとても気に入っていたので
軒裏を直して貰う条件で購入されるのかな?
これが
買取再販業者の既存住宅なのです!
買う気満々の
エンドユーザーの心理を巧みについた
リフォーム工事には要注意ですからね!
今日の纏めとして
前回のブログと今回は
建物の外廻りで注意する箇所のお話をしました。
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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