2023/01/17
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<買取再販業者の既存住宅は要注意ですよ!③>についてお話をします。
今日のお話は
前回、前々回に続いて売主が買取再販業者で
綺麗にリフォーム工事を実施している
「既存住宅」の見学に行っても
見えない床下の注意点のお話をします。
前回のブログにも書いていますが
パッと見で見える
例えば
キッチンなどの住宅設備や
壁・天井クロスの貼替などの部位は
綺麗にリフォーム工事をしています。
その反面として
床下や小屋裏に関しては
殆ど何もリフォーム工事をしていません。
見えない部分には
費用をかけていないという事です。
費用をかけていないだけでは無くて
完全な手抜き工事も行っている場合も有ります。
下記写真①~③を見て下さい。
上記写真①は
元々の浴室の広さが3/4坪だったものを
床下構造材(大引き)を撤去して
1.0坪のユニットバスに取り替えています。
ここで問題なのは
構造材である大引きを撤去したのであれば
その大引きに変わる構造材で補強すべきなのに
その補強工事を実施していないのです。
それが原因で
ユニットバスへ入る
洗面脱衣室側の床部分が
フワフワと沈む不具合が確認されています。
この床が沈む不具合は
床下に入っての調査で
構造材の補強が無い事が分かったので
改めて
ユニットバスの入り口付近の床を
踏んでみて分かった事象です。
上記写真②は
和室押入の床材の裏側です。
床下に入っての調査を実施する前に
押入の中がカビっていたのですが
その時は
原因が分かりませんでしたが
床下に入っての調査で
その原因が分かりました。
この事で
何が立証されたかと言うと
床下のカビの胞子が
室内に入り込む事が
ハッキリと分かりました。
上記写真③は
床下で確認された蟻道の一部です。
今回の
買取再販業者の場合は
床下の防蟻チェックはしていなかったのかな?
重要事項説明書に
床下防蟻処理について
どの様に記載されていたのでしょうかね?
今日の纏めとして
買取再販業者の
既存住宅を契約する前には
たとえ
見た目は綺麗に
リフォーム工事をされていたとしても
必ず
床下・小屋裏に入っての調査が有る
「住宅診断」を実施した方が良いと思いますよ!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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