2023/01/23
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<隣地で鋼製矢板打ち工事が有る場合は要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
敷地の隣で鋼製矢板打ち工事が
有った場合のお話をします。
今回の建物は
築5年3階建て木造住宅の建物です。
3階建てという事で
想像が付くと思いますが
隣地境界線と建物との距離が狭いです。
その境界線いっぱいいっぱいの所に
鋼製矢板を打ち込む工事が有ったのです。
その隣の施設が完成後に
依頼者が家の廻りを見てみると
下記写真①の様な
基礎のひび割れに気付いたので
電話相談が入ったのです。
現地へ行って
その建物の廻りを調査して見ると
下記写真②、③が見つかりました。
上記写真②は
鋼製矢板工事が有った反対側の
道路境界線から600㎜離れた
基礎と土間とのすき間の写真です。
上記写真③も
鋼製矢板工事が有った反対側の
基礎と土間とのすき間の写真です。
どちらのすき間も
3.0㎜以上開いていたので
この
すき間を見た瞬間
建物が鋼製矢板工事が有った側に
ズレた(傾いている)と感じました。
つまり
建物の床に
必ず相当な傾斜が有ると確信したのです。
床の傾斜計測をした結果
床の最大高低差が13㎜
鋼製矢板打ち工事が
実施した方に傾斜していました。
築5年の家がですよ!
今日の纏めとして
隣地で何かの工事が始まる時は
事前に
工事着工の挨拶か
チラシが入ると思いますので
鋼製矢板打ち工事などの
振動が有る工事が有るのであれば
事前に
建物の壁・床の計測を
実施して貰いましょう!
でなければ
隣地の工事が完成後に
自宅の床・壁の傾斜や外壁や基礎に
ひび割れが入ったと言っても
自分で調査をして
傾斜等の不具合を証明しなければ
直して貰える可能性は有りませんよ!
という事で
隣地(近く)で
鋼製矢板打ち工事等が有る場合に
注意して欲しいお話でしたが
参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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