2023/01/29
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
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今回は、<下屋根の小屋裏換気金物未設置に要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
小屋裏換気のお話をします。
新築分譲住宅でも新築注文住宅でも
下屋根の小屋裏換気金物に関しては
案外
忘れている工務店が多いですね!
忘れていると言うよりも
勘違いしていると
言った方が正解なのかな?
下記図面①を見て下さい。
この「換気雨押え」と書いている箇所に
1階部分の小屋裏換気の出口金物が
設置されていません。
上記図面①の
屋根形状は切妻屋根なので
軒裏換気金物だけで
小屋裏換気計算をクリアさせる事は
出来そうで出来ない場合が
以外に多いです。
ですので
最初から
下屋根と壁との取合い部分に
下記資料①と同等品の
換気雨押えを設置する事をお勧めします。
フラット35Sを使用する時には
小屋裏換気計算を
図面に記載する必要が有りますが
確認検査機関も
見落とす場合は有りますので要注意ですよ!
建築基準法的には
小屋裏換気計算はと言うより
そもそも
小屋裏換気金物が設置されていなくても
建築基準法違反にはなりません。
しかし
建物の「耐久性能」を考えた場合
外壁通気構法と共に
小屋裏換気は必須条件です。
今日の纏めとして
小屋裏換気に関しては
建築基準法違反ではないので
新築分譲住宅の場合は
ほぼ下屋根の換気雨押え
の設置はされていません。
この事に関しては
指摘された後から換気雨押えを
設置しようとすれば出来ますが
費用が掛かるので
売主側は
直そうとはしないから
諦めざるを得ないのでしょうね!
新築注文住宅の場合は
フラット35Sを使用していなくても
建物の「耐久性能」を考えて
必ず設置して貰いましょう!
という事で
下屋根の換気雨押えの必要性のお話でした。
参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
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今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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