2023/02/16
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<準耐火構造の天井点検口等の設置には要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
前回のブログの続きで
木造住宅準耐火構造の
天井点検口などのお話です。
もし
準防火地域の3階建ての建物を
見に行く機会が有った場合は
準耐火構造の仕様で
建てなければならないので
下記の内容をチェックして見て下さい!
本題に入ります。
従来の天井点検口の場合は
アルミ製枠を使用しますので
準耐火構造仕様の建物には
使用できません。
なので
下記資料①の右上の絵の様に
アルミ枠を使用しない方法で
ボックス状の防火被覆を設ける等の
様々な方法で対応されています。
実際の事を考えると
点検口の開閉に対して
少し不安を残してしまいますね!
その開閉の不安を無くしたのが
下記資料②の
45分準耐火構造対応品が
JOTOのメーカーから出ています。
上記資料②の
天井点検口に厚さが15㎜以上の
強化せっこうボードで仕上げれば
準耐火構造に対応できますので
施工も簡単で
使い勝手も従来の天井点検口と同じ様に
簡単な開閉で使用出来ます。
ここで問題なのは
確認申請図面に
天井点検口の仕様に関して
何も明記をしていない事が殆どですので
工務店は
準耐火構造仕様の事は考えずに
いつも使用している
アルミ製枠の天井点検口を
設置している可能性が有りますので要注意ですよ!
これと同じ様に
電気のコンセントやスイッチのボックスも
下記資料③の様に
準耐火構造仕様の鋼製のコンセントボックスであっても
4口コンセント以上の場合は
開口面積が100cm2以上になりますので
下記資料③に記載している通り
断熱材や耐火被覆材で
コンセントボックスを覆わなくてはなりません。
これも要注意したい箇所ですね!
ダウンライトの場合も一緒ですからね!
今日の纏めとして
準耐火構造仕様の建物で
天井や壁に穴を開ける場合は
防火・準耐火性能などの対応が
必要になりますので要注意ですよ!
確認検査機関の完了検査では
天井点検口やコンセントボックス等の
仕様迄はチェックしませんので
契約不適合のままの建物が
引き渡されますので要注意して下さいね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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