2023/02/23
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<床下断熱に気密テープ貼りをしませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
床下断熱に気密テープ貼りをしませんか?
というお話です。
先日
新築分譲住宅の「住宅診断」を実施しました。
その建物を建てた
工務店の職人さんはシッカリしていて
施工品質は安心できる工務店です。
久しぶりに
その工務店の現場監督逢ったので
「住宅診断」終了後に余興として
開口部を締めきってから
キッチンの換気扇を回して数分後に
コンセント部分に風速計を当てて見たのです。
測定結果は
風速0.38m/s~0.40m/sでした。
高断熱・高気密住宅ではないので
この結果は仕方が無いのかな?
因みに
下記写真①~③が
床下断熱材の状態です。
上記写真①は
ゴミが1つ見えますが
床下断熱材の施工に関しては
綺麗に施工されていると思います。
下記写真②を見ると
大引きとの取合いにすき間が開いています。
上記写真②のすき間は
この床下の所々に同じ様に開いています。
この1㎜前後のすき間は
Y&Y設計事務所が実施する「住宅診断」では
問題無し!として判定します。
何故ならば
プレカットされている床下断熱材なので
許容範囲と判断するからです。
ただし
耐久性能・気密性能の事を考えたらNGですね!
ここから本題に入ります。
冒頭で
コンセントから室内に入る
床下からの外気を
風速計で計測したお話をしました。
何故
この新築分譲住宅で実施したかと言うと
この工務店の施工品質は
私が知っている工務店の中では
上位の工務店になります。
それと
「住宅診断」を実施する前に
工事施工中の写真も
メールして頂いていて
施工状況も分かっていました。
なので
床下からの外気が
どんだけ入って来るかを
計測して見たかったのです。
しかし計測結果が
風速0.38m/s~0.40m/sを計測するとは・・・・。
因みに
冬期の快適条件として
ISO7730(寒さを感じない室内条件)として
平均気流速度(風速)は0.15m/sです。
実際
この数値にはビックリしたのですが
原因は想像が出来ますよね!
その原因の一つが
上記写真②のすき間や配管廻りのすき間です!
では
このすき間から
外気の侵入を防ぐ方法として考えられるのは
床下断熱材を入れて厚床合板を敷く前に
断熱材と大引き又は土台の取り合いを
気密テープで塞ぐ方法が
費用対効果から考えても良い方法だと考えます。
如何でしょうか?
今日の纏めとして
高断熱・高気密住宅ではない
新築分譲住宅の場合は
床下からの
外気の侵入を軽減させる為に
断熱材と大引き又は土台の取り合いを
気密テープで塞ぐ方法を実施しませんか!
◆関連ブログとして
下記ブログを参考に見て下さい!
床下断熱材欠損リカバリーは必須補修ですよ!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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